2015 Fiscal Year Annual Research Report
抑制性補助刺激分子PD-1を標的とする自己免疫性消化器疾患の新規バイオマーカー
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26460651
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三宅 康広 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60423331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 佐規子 岡山大学, 大学病院, 助教 (90397894)
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Project Period (FY) |
2014 – 2015
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Keywords | 抗programmed cell death-1抗体 / 自己免疫性肝炎 / クローン病 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己免疫機序が病態に関与していると考えられる消化器疾患のうち自己免疫性肝炎(AIH)及びクローン病(CD)の診断における血清中抗programmed cell death-1(PD-1)抗体の有用性を明らかにするため以下の研究をおこなった。 1. AIHとCDの診断における血清中抗PD-1抗体の有用性についての多施設検証試験 : AIHに関しては、8施設より集めたAIH71例、薬剤性肝障害37例に関し、抗PD-1抗体値を測定したところ、AIH症例で有位に抗PD-1抗体値が高く、ROC解析でも良好な診断能を示した。さらに、AIH症例内でのステロイド治療の反応性は、抗PD-1抗体高値者で有位に良好であった。(Hepatol Res. 2014 ; 44, 1299-1307)。CDに関しては, 参加施設の調整中であった。 2. ヒト血清中に存在する抗PD-1抗体のエピトープ決定 : これに関しては、報告できる結果を得ていない。 3. プロテオミクスの手法を用いて新規自己抗体の探索 : 当院通院中のCD症例5例と、その比較として潰瘍性大腸炎症例5例に関し、プロテオミクスの手法を使用し、113の候補たんぱく質を抽出した。その中で、PDLIM1, MARCH8, SYMPK, HMBG2に関して、他の症例を用いvalidation中であった。AIHに関しては現時点報告できるデータはない。 (今後も継続研究予定であったが、代表研究者死亡のため、返還となった。)
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