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2014 Fiscal Year Research-status Report

インドールアミン酸素添加酵素2による増殖制御機構が腫瘍細胞に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 26460675
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

山本 康子  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00331869)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
KeywordsIDO2 / 細胞増殖
Outline of Annual Research Achievements

インドールアミン酸素添加酵素2 (Indoleamine 2,3-dioxygenase 2;IDO2) は、トリプトファンをキヌレニンに代謝する律速酵素である。IDO2はIndoleamine 2,3-dioxygenase 1(IDO1)のアイソフォームとして新たに同定されたが、生体内での生理学的役割は明らかとなっていない。本研究では、培養細胞およびノックアウトマウスを用いた解析によりIDO2の生理的機能を明らかにし、さらにはIDO2が腫瘍細胞で発現上昇がみられている意味を明らかにすることを目的とする。
本年度は、3年計画の1年目として研究活動の基礎固めとなる以下の検討を行った。IDO2の生理的機能を明らかとするため、培養細胞を用いたIDO2強発現細胞の作成、またIDO2遺伝子を欠失させたノックアウトマウスを作出し、それぞれのフェノタイプ解析を行った。
各種腫瘍細胞株を用いてIDO2強発現細胞を作成し、IDO2が腫瘍細胞に及ぼす役割について検討を行ったところ、IDO2強発現細胞では増殖能の亢進が認められた。またそれらの細胞を用いて二次元電気泳動法を行うことで、IDO2の発現に伴い発現が変動する数種のタンパク質の同定を行った。また本年度は、ノックアウトマウスを用いた解析のためにIDO2ノックアウトマウスを作製し、IDO2発現部位の特定を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画に通りに進展している。本年度は、研究活動の基礎固めとなる細胞の作成やノックアウトマウスの作成を終了し、それらについて基礎的な検討を終了している事から当初の計画通りに順調に進展していると思われる。

Strategy for Future Research Activity

今後は本年度に作成した細胞およびノックアウトマウスを用いて、さらに詳細な解析を行う事でIDO2の生理的機能を明らかにし、さらに腫瘍細胞におけるIDO2の意義を明らかにするため下記の検討項目を行う。
<IDO2強発現細胞を用いた機能解析>IDO2の発現に伴い変動の認められた各種タンパク質を詳細に解析することで、IDO2の生理的機能について明らかにする。さらに免疫機能に焦点を当てた解析も行う。
<IDO2ノックアウトマウス(IDO2 KO)を用いた機能解析>我々は本年度にIDO2 KOマウスをCre-RoxPシステムを用いて作出済みである。それらの動物を用いて、IDO2が恒常的に発現している臓器を中心にwildとKOの比較検討を行う。それぞれの臓器の組織学的解析、および生化学的検査(血清中、尿中)を行い、KOマウスのフェノタイプについて解析する。変動の見られたフェノタイプについて、さらに詳細な検討を行いIDO2 KOが生体に及ぼす役割について検討を行う。
<腫瘍モデルマウスでの検討> IDO2強発現細胞株を用いた腫瘍接種実験を行うことでvivoでの解析を行う。またIDO2ノックアウトマウスを用いた腫瘍接種実験も行う。

Causes of Carryover

備品の購入を計画していたが、既存の備品の修理で補えたため当初の金額より少なくなったため、助成金を翌年度分として請求した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

翌年度分として請求した助成金は、計画遂行のための物品の購入を計画している。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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