2016 Fiscal Year Annual Research Report
Search about germline genetic predisposition to malignant mesothelioma
Project/Area Number |
26460689
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
吉川 良恵 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10566673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉置 知子 (橋本知子) 兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (10172868)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 悪性中皮腫 / 易罹患性 / レアバリアント / 変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性中皮腫(MM)はアスベスト曝露が関与し、抗がん剤や放射線治療に抵抗性で極めて予後が悪い悪性腫瘍であり、曝露からMM発症までの潜伏期間は30~40年である。アスベストがかつて建設資材として多用された時代から概ね40年が経過した今日、MMが急増している。アスベスト曝露歴のある人は国内に600万人いるといわれる。現時点では罹患率は1万人に2~3人程度と考えられ、罹患しやすい遺伝的バックグラウンドを有する者が発症に至る可能性があるため、MMへの易罹患性を規定するゲノム要因が見つかれば患者の早期発見につながり、有用である。 そこでMM患者日本人107名、米国人102名、トルコ人26名の生殖細胞系列バリアント解析を実施した。家族性MMの原因遺伝子としてはBAP1が有名であるが、日本人、米国人とも散発性MM患者3%に変異が見つかった。その他、MM腫瘍で変異が高頻度に認められるヒストン修飾,クロマチンリモデリング遺伝子に、一般集団に比べ患者集団での検出頻度が高い多くのレアミスセンスバリアントを見出した。多くはin silicoで機能喪失型と予測されるが、それらのMM発症への寄与検証については今後の課題である。CRISPR/CAS9を用いて遺伝子破壊した細胞株を樹立中であり、今後当該バリアントの影響を調べる予定である。一方、家系内の約半数がMMで亡くなるトルコカッパドキア地方の家系には、BAP1を含め前記遺伝子のバリアントは見つかっていないが、家系内患者共通にDNA修復遺伝子レアバリアントが見つかっている。このように人種によりバリアントの頻度差があり、共通する遺伝子が見つかっていないことから遺伝子絞り込みに苦慮している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] High-density array-CGH with targeted NGS unmask multiple non-contiguous minute deletions on chromosome 3p21 in mesothelioma2016
Author(s)
Yoshikawa, Y., Emi, M., Hashimoto-Tamaoki, T., Ohmuraya, M., Sato, A., Tsujimura, T., Hasegawa, S., Nakano, T. ,Nasu, M., Pastorino, S., Szymiczek, A., Bononi, A., Tanji, M., Pagano, I., Gaudino, G., Napolitano, A., Goparaju, C., Pass, H. I., Yang, H., Carbone, M.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 113
Pages: 13432-13437
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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