2016 Fiscal Year Annual Research Report
Novel apoptotic mechanism induced by Cables
Project/Area Number |
26460690
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
坂本 秀生 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (30225817)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Cables / 発現調整 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞内でCablesが過剰に発現することによるアポトーシス誘導機序に、p53のリン酸化が関わっているとの仮説を証明しようと、Cables及びp53が発現していることを確認した子宮内膜癌由来のHEC-151、HEC-265細胞に焦点をあて、Cables発現プラスミドの導入から、p53の修飾について確認を行った。特にp53でアポトーシスに関与するリン酸化部位である46番目のセリン (Ser46)のリン酸化に着目して研究を継続した。 細胞内へCables遺伝子導入の量及び経時的長さ等の条件を変更しながら、p53リン酸化量の変化をウエスタンブロットで確認したが、残念ながらp53のリン酸化に関して再現性ある結果はまだ得られてない。このことから、研究仮説に修正の必要があると判断した。そこで、まずはCablesの発現調節メカニズムに焦点を絞り、研究を進めた。 HEC-151、HEC-265細胞はともに卵巣腫瘍由来であるが、その生育状況と外見的な形態が異なる。そこで両細胞の違いからCables発現調節に関する情報を得ようと、自身が作成したCablesプロモーター遺伝子を含むレポーターベクターを用い、レポーター遺伝子アッセイを行った。具体的にはCablesプロモーター遺伝子を含むレポーターベクターを導入した培養細胞中にレポーター活性に影響を与えると予想される各種薬剤を投与し、レポーター活性の変動を観察した。 その結果、プロテインキナーゼCを特異的に活性化するPhorbol 12-Myristate 13-Acetate(PMA)でHEC-151のみ、プロモーターレポーター活性の上昇を確認した。この活性上昇はプロテインキナーゼC活性阻害剤で劇的に抑制され、Cablesプロモーター活性上昇にプロテインキナーゼCが関わっている事を強く示唆した。
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