2014 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病性神経障害における脊髄刺激療法による脊髄モノアミン動態の検討
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26460701
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
舟尾 友晴 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70433307)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糖尿病性神経障害 / 脊髄刺激療法 / 神経アミノ酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では糖尿病患者は急増しており、その合併症のひとつである神経障害は進行すると下肢のしびれが激しい疼痛を伴うようになり、様々な鎮痛薬や神経ブロックに抵抗を示す病態となる。このような病態に対し脊髄刺激療法が有効である場合が多く、下行性疼痛抑制系の関与が指摘されているが明らかな作用機序は不明である。本研究では、糖尿病性神経障害モデルラットの脊髄でのマイクロダイアライシス法を用いて脊髄後角でのモノアミン・GABA・グルタミン酸などのアミノ酸を測定し、脊髄刺激によるこれらの物質の変化を分析することで脊髄刺激療法の作用機序を解明する。また脊髄刺激に抗うつ薬投与を併用することで下行性疼痛抑制系が相乗的に賦活化されるかを吟味することで臨床に応用できるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脊髄後角におけるGABAを含む7種類の神経アミノ酸の測定は可能となった。しかし脊髄刺激に関しては、文献を参考に刺激出力・パルス幅など設定するも硬膜の熱変性が起こったりした。これに対し刺激方法の再検討や露出した脊髄環境の改善などに予想外に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は安定した刺激方法を施行し、脊髄後角での神経アミノ酸を測定していく。 可能であれば、脳内の神経アミノ酸も測定する予定である。
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