2015 Fiscal Year Research-status Report
多変量解析の不適切利用是正に向けた医学論文サーベイランスおよび研究者支援策の立案
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26460764
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野島 正寛 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (00457699)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多変量解析 / ロジスティック回帰 / Cox回帰 / 医学統計 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究進捗状況は以下の通りである。平成26年度に選定された2500~3000の論文のうち、生存時間解析を行っている観察研究に関する論文2259を研究対象として確定した。現在、この2259の論文について、さらに約10%(223論文)を抽出し、Adjust、Cox等の多変量解析を示唆する用語の使用の有無、Stepwise、Propensity等の多変量解析の手法に関する技術的な用語の使用の有無の確認、単変量解析の有無、変数の選択法についてP値等の基準を設けているか、イベント数、共変量の数などを調査している。この223論文の検討結果を速やかにまとめ、今年度は研究会において報告等行う予定である。引き続き全2259論文の検討を行う。
また、以下の方法により、二値アウトカムをエンドポイントとした多変量解析を行っている論文を、平成26年度に選定されたジャーナルより抽出した。抽出方法は以下の通りである。(1) 出版された時期については,2016年1月以前の5年間とし,”odds logisitc”という検索語により,ロジスティック回帰を行っている論文を抽出した。(2) Clinical trialの場合,多変量解析は行われていない場合が多いため,タイトルにtrialという後を含む論文を除いた。(3) 抽出数が2500~3000となるようランダム抽出を行った。論文数が少ないジャーナルは抽出率を高く,多いジャーナルは抽出率が高くなるようべき乗変換による傾斜をかけている。今年度は実施されている多変量解析に上記の生存解析の場合と同様に検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定されていてた検討は概ね順調に進んでいるが、全抽出論文の検討に関してはかなりの時間を要することが予想され、場合によっては最終年度を超える可能性もあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のような進捗状況を踏まえ、今年度はサンプリングによる少数例での検討を進め、年度内の早い段階で一定の成果を上げることを目標とする。年度末までには全ての検討を終え、論文化等の公表に関しては最終年度よりも少し後になる可能性はある。
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Causes of Carryover |
平成27年度は、論文抽出については完了したが、その後の内容の検討に相当な時間を要しており公表可能な段階に至っていない。そのため、出張費や論文校閲に関する費用などの未使用が発生している。次年度以降に謝金等の予算を多く配分し、検討に係るマンパワーを増やして対応する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
出張費、論文出版に関する費用および人件費に多く割り当てる予定である。
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