2015 Fiscal Year Research-status Report
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26460765
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
木津喜 雅 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (80431964)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 愛着スタイル / ソーシャルサポート / 自尊感情 / 健診の受診 / 検診の受診 / 気分障害・不安障害 / インターネット調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
アンケート調査を実施した。100万人以上のモニタを擁するネットリサーチ会社を通じ、30~69歳の男女1648人より回答を得た。対象者は層化抽出され、依頼は、性別・年齢階級ごとに一定数の回答が集まるまで、回答数の3.2~8.3倍の人数に対して送付された。調査項目には以下を含めた:現在の健康状態、生活習慣、健康診断・がん検診の受診状況、一般他者に対する成人愛着スタイル、自尊感情、特性的自己効力感、家族および友人との関係におけるソーシャルサポート、ストレスコーピングスタイル、社会経済状況、基本的属性。愛着スタイルと、主観的健康感、気分・不安障害スコア、過体重、身体活動の頻度、日本酒3合以上の飲酒頻度、喫煙、健診受診、がん検診受診、自尊感情、ソーシャルサポートとの関連を分析した。交絡因子として、性別、年齢、社会経済的状況を仮定し、これらについて調整した。高い親密性の回避スコアは、良くない健康感(p<0.001)、高い気分・不安障害スコア(p<0.001)、過体重(p=0.043)、低い身体活動の頻度(p=0.021)、健診の未受診(p=0.046)、がん検診の未受診(p=0.010)、低い自尊感情(p<0.001)、家族との関係における低いソーシャルサポートスコア(p<0.001)、友人との関係における低いソーシャルサポートスコア(p<0.001)と有意に関連していた。高い見捨てられ不安スコアは、良くない健康感(p=0.009)、高い気分・不安障害スコア(p<0.001)、過体重(p=0.010)、日本酒3合以上の飲酒頻度(p=0.005)、低い自尊感情(p<0.001)、家族との関係における低いソーシャルサポートスコア(p=0.001)と有意に関連していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査を実施し、愛着スタイルと主観的健康感、気分・不安障害スコア、過体重、身体活動の頻度、日本酒3合以上の飲酒頻度、健診受診、がん検診受診、自尊感情、ソーシャルサポートとの関連を明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
愛着スタイルと健康状態、生活習慣、健診受診、がん検診受診との因果関係モデルを、構造方程式モデリングおよび媒介分析により提唱する。研究成果を学術雑誌および学会において報告する。
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Causes of Carryover |
調査票法を、一地域における郵送調査から全国を対象としたインターネット調査に変更し、調査実施費用と内訳に変更が生じたため。また、調査実施地への報告等が不要となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データの分析、研究結果の発表を追加するとともに、研究内容を補完するための調査も実施する。
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