2014 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患の早期発見のための質問票診断ツールの開発と検証
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26460771
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
有村 保次 宮崎大学, 医学部, 助教 (70534080)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 質問票 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究として厚生労働科学研究臨床研究基盤整備推進研究臨床研究フェローシップ構築に関する研究のモデルプロジェクトである「プライマリ・ケアにおけるCOPD・喘息の診断支援ツールの開発と検証」においてCOPD 患者52 例、コントロール群(COPDや喘息のない他疾患患者)50 例を対象に症状に基づいた診断支援ツール(Symptom-based Questionnaire:SBQ)の開発を行い症状に質問項目の候補として11 項目を選定していた。先行研究のモデルを用いて、再度項目選定について検討を行い、質問項目として妥当であるか、早期診断として妥当であるか検討した。また、この項目のうちのいずれか2 項目と、性別、年齢、喫煙歴の計5 項目を用いたモデルを用いた診断特性を検討した。11項目から、質問項目2つの項目の組み合わせについては、統計学的に最も意義のある組み合わせ及び臨床的に意義のある組み合わせの二つのモデルをSBQの候補とした。その場合の診断特性はいずれも高い精度を持っていた。来年度以後は、プライマリ・ケア外来に通院する患者を対象に診断特性を検討していく。本年度は、その準備として、スパイロメトリーを購入し、検査方法の試行を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行研究で得られた症状に基づいた診断支援ツールについて、質問項目としての再検討を行ったこと、プライマリ・ケア外来を行う対象施設の選定が遅れたこともあり、研究全体の進捗が遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究会を通しての対象施設の選定の推進、さらに研究への協力者を募り研究の進捗をスピードアップさせる。
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Causes of Carryover |
先行研究で得られた症状に基づいた診断支援ツールについて、質問項目としての再検討を行ったこと、プライマリ・ケア外来を行う対象施設の選定が遅れたこともあり、研究全体の進捗が遅れることとなった。そのため、研究初年度に行う予定であった調査を次年度に行うこととなり、次年度に使用額が生じることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査に必要なスパイロメトリーをさらに一台購入する計画である。本研究は、多施設での診療録調査、アンケート調査および呼吸機能検査を行うため、数人の調査員(CRC、看護師、検査技師)を雇用し、調査を行う計画である。
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