2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development and validation of Symptom-based Questionnaire for early detection of COPD
Project/Area Number |
26460771
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
有村 保次 宮崎大学, 医学部, 准教授 (70534080)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 質問票 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、プライマリケア外来や健康診断において、より簡便かつ精度が高くスクリーニングができる症状に基づいた診断支援ツール(Symptom-based Questionnaire:SBQ)の作成を目標にした。先行研究をもとに、質問項目2項目と、性別、年齢、喫煙歴の計5項目からなるSBQ候補を選定した。これらのSBQ候補から、9名の呼吸器専門医の評価のもと、最も臨床的に意味があり、かつ回答者にとって回答しやすいモデルを一つ選定し、新規SBQであるCOPD-2 symptoms questionnaire(COPD-2SQ)を開発した。新規開発したSBQの診断特性を検証するために、COPDを含む慢性疾患にて一般内科外来に通院する患者を対象に、COPDの確定診断および、スパイロメータによる呼吸機能検査による閉塞性換気障害をゴールドスタンダードとしてCOPD-2SQのCOPDに対する診断特性を評価し、また既存のSBQとの比較を行うことを計画した。 当該検証のための目標症例数は100例であったが、進捗が遅れたため、18例で中間解析を行った。担当医によるCOPDの確定診断をゴールドスタンダードとした場合、COPD-2SQの感度100%、特異度80%、ROC-AUC0.944と診断特性は良好な結果であった。既存のSBQであるIPAGのCOPD質問票は感度67%、特異度40%、ROC-AUC0.756、COPD Population Screener(COPD-PS)は感度100%、特異度60%、ROC-AUC0.944であり、COPD-2SQの診断特性が最も良好であった。また、本研究では、COPD-2SQと呼気一酸化窒素濃度との関連も検討する計画であったが、症例数が少なかったためか、意味のある関連は見いだせなかった。今後、症例数を蓄積し、最終的な解析を行う予定である。
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