2016 Fiscal Year Annual Research Report
New method for aiding detection of abnormal thyroid function in patients making use of set of routine tests – applying it in screening during general health check-ups or visiting hospitals
Project/Area Number |
26460777
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Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
佐藤 憲一 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (30158935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 準子 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (40438560)
星 憲司 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (20405913)
青木 空眞 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (40584462)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 甲状腺機能異常 / 基本的検査 / スクリーニング / 時系列データ / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度は東北公済病院の人間ドックにおけるスクリーニングを継続しており、複数の新規甲状腺機能異常症患者の発見と治療に繋げることができた。また、検査値の時系列変化に着目してスクリーニング精度の向上を目指す研究の内、1時点での予測率と2時点での変動速度を散布図にプロットした解析による取り組みについての論文は研究誌「Ningen Dock International」(H28年9月) に掲載できた。ALPが未測定の健診への対応として、確立済のバセドウ病予測のACC法(ALP、S-Cr、TC)の適切な代替検査値について女性で検討した結果、ALP代替えとしてγ-GTP、ALT、ASTのいずれを使用してもほぼ同等の予測精度が得られることが判明した。 H28年度は講演活動も行なったが、「第8回元気!健康!フェア(仙台国際センター、H28年4月、1万名が参加)では、招待講演「人工知能は予測する~健診結果表からわかるバセドウ病・クッシング病の予測方法」により、多数の市民に、健診結果表に記載の一般検査値セットから機能異常を予測する簡便でコストも低い我々のスクリーニング法について知ってもらえた。講演内容は、8月の河北新報朝刊「医療最前線」で具体的に紹介され、また、10月発刊の書籍「宮城の医療と健康2016-2017」により、多くの東北市民に広まっており、今後、見逃しや誤診の多い機能異常者の適切な早期発見に繋がっていくものと期待できる。また、第120回いきいき健康講座(東松島市コミュニティセンター, 2016年7月、真壁病院共催)での招待講演「健診結果表からわかる甲状腺機能異常、副腎皮質機能異常」でも多くの市民の高い関心を集めた。本手法への社会的関心は高まっており、医療現場での実活用の早期実現が期待されている。
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Research Products
(6 results)