2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Quality Indicator related to lifestyle-diseases for medical cost reduction
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26460780
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高橋 英孝 東海大学, 医学部, 教授 (70271369)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 医療費 / 人間ドック / 運動習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療費削減のための生活習慣病関連Quality Indicatorの開発が目的であったが、節目健診受診回数と運動習慣の変化以外に医療費との関連が見いだせなかったため、節目健診受診回数と運動習慣変化とで累積医療費との関連を検討した。 2006年度までにトヨタ自動車健康保険組合の資格を取得した2016年3月31日現在の資格継続者で2007年度に36歳以上60歳未満の38775人を解析対象者とした。2007~2015年度までのレセプトと健診データを突合させたデータベースを作成した。レセプトデータからは医科点数(外来、入院)および調剤点数の合計を診療年度ごとに集計し、健診コースを節目健診と定期健診のふたつに分類した。なお、節目健診は4年に1回受診することを基本とした人間ドックを意味する。最初と最後の各2年間の運動習慣で「運動継続」、「運動なし」、「運動開始」、「運動中断」の4群に分類した。節目健診受診回数別の性年代別累積医療費、運動習慣変化別年代別累積医療費および節目健診受診回数別運動習慣変化割合を求めた。 2007年度年齢は38~59歳(平均46.3歳)であった。節目健診受診回数別の累積医療費は、男性においては、50代で受診回数が増えるほど累積医療費が減少したが、40代では明らかな差を認めなかった(30代は0回が少なく評価不能)。女性においては、受診回数が増えるほど累積医療費が減少した。運動習慣変化別では運動開始群と運動継続群とで累積医療費が減少した。節目健診受診回数別の運動習慣変化は節目健診受診回数が増えるほど運動開始群や運動継続群の割合が多かった。観察年数が10年未満と短期であることから結論を出すのは時期尚早であるものの、男性50代と女性において節目健診の受診回数が多いと累積医療費が減少傾向にあり、その理由として節目健診受診者で運動習慣の獲得者や継続者が多いことが考えられた。
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