2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of population strategy for prevention of workplace bullying and harassment
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26460800
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Research Institution | Sanyo Gakuen University |
Principal Investigator |
高木 二郎 山陽学園大学, 看護学研究科, 教授(移行) (50384847)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 職域 / ハラスメント / いじめ / 天職 / 利己主義 / 利他主義 / ストレス / マズロー |
Outline of Annual Research Achievements |
職場のいじめ、ハラスメントを予防し得る要因を調べ、職域の健康状態をよくするポピュレーションアプローチの開発を図るという目的で研究を行った。まず、「ドラッカー等によるマネジメントについての文献にみられる提案の中には、職場のいじめ、ハラスメントを予防するものがある。これらは職域の健康状態をよくするポピュレーションアプローチの開発の根拠となる。」という仮説の検証を行なった。横断研究の結果、ドラッカーの提案する、望ましくないマネジメント行動の多くは職場におけるいじめ、ハラスメントと有意に関連することを認めた。この他、職場におけるいじめ、ハラスメントが高ストレス反応と関連することを縦断研究にて検証した。また、信頼性、妥当性をもってacceptance of selfishness the workplaceを測定する Acceptance of Selfishness at the Workplace Scaleを開発、確立し、職場においてacceptance of selfishnessとsense of contributionがともに高い場合、労働者の精神的健康度が最も高くなることを示した。これでマズローの仮説通りに、職域における利己主義と利他主義の高次統一が精神的健康度と関連することを検証した。その他、研究の中で、職域ストレスと高感度CRPが有意に関連しないことを明らかにした。また、天職に生きる感覚を、信頼性、妥当性をもって測定する日本語版Living a Calling Scaleを開発した。職場においてacceptance of selfishnessとsense of contributionがともに高い場合、労働者のLiving a callingが最も高くなることも示した。
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