2015 Fiscal Year Research-status Report
定期接種下の高齢者肺炎球菌ワクチンの費用効用分析-PPV23とPCV13の比較
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26460824
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大久保 一郎 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40323307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星 淑玲 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (90506320)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 予防接種 / ワクチン / 肺炎球菌 / 費用効果分析 / 経済評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年10月から高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種になった。5年スパンで65歳以上の者全員がカバーされるように、各年に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる者が助成対象者となる。初年度ではこれらの対象者に加え101歳以上の高齢者も対象となっている。本研究は、「現行PPSV-23接種プストラテジー」と「PPSV-23・PCV-13選択可能接種ストラテジー」を設定し、PCV-13が定期予防接種助成対象ワクチンに加わった場合の肺炎球菌ワクチンの効率性について分析を行った。肺炎球菌起因の侵襲性疾患(髄膜炎,肺炎を伴う菌血症と肺炎を伴わない菌血症を含む)および非侵襲性疾患の罹患率、後遺症の発現率、各種費用データを用いて,マルコフ・モデルを作成した。疫学データは国内の文献から、ワクチン効果は海外の文献から引用した。その結果、現行PPSV-23接種プストラテジーと比較した「PPSV-23・PCV-13選択可能接種ストラテジー」の1QALY獲得あたりの増分費用は約37.9万円であり、定期接種助成対象ワクチンとしてPCV-13の導入は費用対効果に優れると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
解析した結果は論文のジャーナルに掲載され、当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
分析モデルに使用する不確実性の高いデータについては引き続きエビデンスを探し、必要に応じてモデルに投入して再解析を試みます。
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