2014 Fiscal Year Research-status Report
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26460835
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| Research Institution | Ehime University |
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Principal Investigator |
山内 加奈子 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (20510283)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 広達 順天堂大学, 医学部, 助教 (20627096)
加藤 匡宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60325363)
斉藤 功 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90253781)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 地域高齢者 / 主観的健康感 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
【目的】主観的健康感には社会的ネットワークや対人関係も重要な影響要因であることが明らかになっているが，その種類や内容については明らかにされていないのが現状である。本研究の目的は，地域高齢者の社会活動や相談相手と主観的健康感の関係を男女別に明らかにすることである。
【方法】2011年に愛媛県T市において65歳以上の高齢者を対象に高齢者総合健康調査を実施した（回収率：65.8%）。男性1,954人，女性2,507人の合計4,461人を分析対象とした（男性：73.7±5.6歳，女性：73.9±5.7）。
【結果】主観的健康感を4群から選択した結果，「非常に健康だと思う」もしくは「まあ健康な方だと思う」の『健康群』に回答した男性は70.6%，女性は70.5%であった。
主観的健康感の健康群と非健康群で同居/独居，持ち家・仕事・経済的ゆとりの有無について男女別に比較検討した。男女ともに主観的健康感の健康群の方が非健康群に比べて，「仕事の有」，「経済的ゆとり有」の者が有意に多かった（P<0.001)。女性のみ主観的健康感の健康群の方が「同居および持ち家の有」の者が有意に多かった（P<0.001）。主観的健康感の健康感と非健康群で社会参加の活動数および相談相手の数を男女別に比較検討した。男女ともに，主観的健康感の健康群において，「社会参加の活動数」，女性のみ「相談相手の数」が有意に多かった（P<0.001）。
社会参加は，男性では祭，老人会，市民活動，女性では祭，自治会，サークル，ボランティア，カルチャーに参加している者は主観的健康感の健康群が有意に多かった。相談相手は，男性では配偶者，友人，女性では娘，兄弟姉妹，友人に相談する者は主観的健康感の健康群が有意に多かった。一方，男女ともにケアマネージャー，それに加えて女性では地域包括支援センターに相談する者は主観的健康感の非健康群が有意に多かった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
E県T市で平成8年，平成13年，平成18年，平成23年の5年毎に高齢者総合健康調査を実施し，主観的健康感とADLやQOLとの関連を調査してきた。これまでに行ってきた調査についてまとめ，次回（平成28年）実施する調査の基礎資料となる分析を行う。
本年度は，主観的健康感と性格傾向の関連，主観的健康感と配偶者の有無についての関連を明らかにしてきた。さらには，大学生を対象とした主観的健康感とその関連要因を明らかにすることで，高齢者調査の補助資料となるような分析も実施した。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究では平成28年に継続調査を実施する予定である。その前に，以前実施した高齢者総合健康調査（①属性，②主観的健康感，③栄養・食生活，④身体活動・運動，⑤休養，⑥飲酒，⑦喫煙，⑧歯・口腔，⑨社会活動）について縦断研究を行う。町や学校区単位で分析することで，健康と地理の関連についても明らかにする。そこで得られた結果から，平成28年に実施するアンケートの項目を再検討する。
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| Causes of Carryover |
研究に必要な協力者を雇用する予定があったが，雇用可能な者が見つからなかったため，次年度に繰り越すことを予定している。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
雇用可能な者を引き続き探している。見つかったら，研究に協力してもらう人として雇用するための謝礼金にあてる。
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