2016 Fiscal Year Annual Research Report
Clarifying Risk Factors and Promoting Coping Behavior for Urinary Incontinence in Middle-aged Women
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26460838
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
原井 美佳 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80468107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 満 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50175634)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 尿失禁 / 中年期女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、寒冷地に居住する中年期女性の尿失禁の状態について検討することである。 平成26年度調査は、対象者800人のうち173人から回答を得て(回答率21.6%)。そのうち尿失禁ありと回答した人は59人であり,自己申告による有訴率は34.1%であった.尿失禁がある人とない人の背景について比較したところ、身長(p=0.033)、および体重(p=0.023)に有意差がみられた。尿失禁がある人の1日の歩行時間について,、30分未満の人と30分以上の人を比較したとき、30分未満の人の尿失禁の有訴率は56.4%であるのに対して,30分以上の人は43.6%であった。次いで,尿失禁のリスク要因を検討したところ、1日の歩行時間と現在の体重に有意差がみられた。歩行時間を2区分したとき,高値(30分以上)のオッズ比(95%CI)は0.44(0.22,0.88)であった.現在の体重を3区分したとき,高値(56.6kg以上)のオッズ比(95%CI)は2.37 (1.04,5.43)であった。 平成28年7月に無作為抽出したA市の中年期女性800人を対象として自記式質問紙を用いた郵送法調査を実施した。279人から回答を得て(有効回答率34.9%)、自己申告による尿失禁有訴率は43.7%であった。尿失禁の頻度は、「おおよそ1週間に1回、あるいはそれ以下」と比較的軽度であった。尿失禁の場面では、「せきやくしゃみをしたとき」の腹圧性尿失禁が多かった。 尿失禁は若い世代にも一般的に認められる。老年期の健康は、老年期以前の生活習慣や既往歴の総体によると考えるとき、このような若い世代から老年期を見据えた健康維持への取り組みが必要となる。今後これらの中年期の女性が加齢に伴い、どのような要因をリスクとして負う可能性があるのか慎重に検討していく必要がある。
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Research Products
(2 results)