2017 Fiscal Year Annual Research Report
Survey of end-of-life care for elderly people living in the various facilities.
Project/Area Number |
26460839
|
Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
長澤 治夫 宮城大学, 看護学群(部), 教授 (30295381)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 終末期医療 / 看取り / 要介護高齢者 / グループホーム / 有料老人ホーム / 高齢者専用住宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では医療機関や介護保険施設以外で、看護師等の医療職が常駐していないグループホーム(GH)、有料老人ホーム、サービス付き高齢者専用賃貸住宅(サ高住)などの施設において医療依存度の高い高齢者の終末期医療の質と看取りについて2014から2016年度の3年間は毎年詳細な調査を計画し実施した。GHでの看取り数は2014年の調査で20例、2015年は40例、2016年は49例であり3年間で著しく増加し、一方同期間でのGHから転院・退所数も10例、7例、17例であった。老人ホームでの看取り数の調査で2014年は3例、2015年は8例、2016年は6例であった。サ高住での看取り数の調査で2014年は10例、2015年は2例、2016年は9例であった。特にグループホームでの看取りが著明に増加しているが、平均寿命の延びているため認知症高齢者の著増を反映しているためと考えられた。更に2015年、2016年の調査データからケアハウスという名の老人専用アパートや宅老所などただ単に個人の居場所のスペースを確保しただけの施設で、医療職や介護職などの専門スタッフがいない場所での看取りが行われている実態が明らかになった。 最終年度(H29年)は、3年間の各施設での看取り例の詳細な解析を実施した。即ち基礎データとして、性、死亡年齢、主病名、死因、要介護度、終末期医療を受けた期間、等について調査した。終末期医療およびケアの内容として、呼吸管理(人工呼吸器による補助呼吸、酸素吸入、吸引など)、栄養・水分管理(胃瘻、中心静脈、末梢からの補液など)、排泄管理(尿導カテーテルなど)、疼痛管理(麻薬の使用など)、褥瘡の有無などについて解析した。宮城県が2016年11月に在宅医療推進懇話会を立ち上げ委員として参加し、住み慣れた地域で最期まで過ごせるように在宅医療関連事業の取り組みついて研究成果をもとに議論をしてきた。
|