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2014 Fiscal Year Research-status Report

ADHD様の問題行動をとる児における睡眠時無呼吸障害に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26460844
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

坂本 なほ子  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (20398671)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 守本 倫子  独立行政法人国立成育医療研究センター, 感覚器・形態外科部, 医長 (40286555)
堀口 逸子  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (50338399)
谷川 武  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords睡眠 / 小学生 / 小児 / 睡眠時無呼吸 / 疫学
Outline of Annual Research Achievements

睡眠障害を持つ子どもは、攻撃性の高まり、注意・集中力・意欲の低下、落ち着きのなさ、協調不全といったADHD(注意欠陥・多動性障害)と類似した症状を呈することがあり、誤ってADHDと判断される可能性がある。真のADHDではないため、指導や治療により睡眠を十分にとることで軽快するので、薬物治療などは不要であり、かえって健康を害することになる。本研究は、そのような睡眠の中で、特に睡眠時無呼吸障害に着目し、それが原因となってADHD様の行動を取る子供の頻度を明らかにすることを目的とする。
調査を予定していた都内S区においては最終的に教育委員会から協力を得ることができず、新たにM市にご理解いただき、M市教育委員会の多大なご協力をいただき調査実施に至った。M市において調査を実施するに当たり、サンプルサイズや質問票に関して変更を加える必要が生じた。また、協力が見込まれていた研究協力者の参加を得られず、一部質問票を変更した。これらの事情により、調査地、サンプルサイズ、質問票について研究計画を変更した。
M市において、市内の全小学校在籍者26,960名を対象とし、平成26年10月に質問票調査を実施した。各小学校で質問票と回収用の封筒を配布し、保護者が記入した質問票を封筒に入れ回収した。24,296名から回答を得られ、回収率は約90%であった。 データを入力し、電算化を行った。
なお、本研究については順天堂大学倫理委員会の承認を得て実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では都内S区において小学校3校、2000人程度の調査を行う予定であった。その際には、既に作成していた質問票(ADHD-RS-IV、CASCを含む)を使用し、夏休み前までに質問票調査を終わらせ、睡眠時無呼吸症候群が強く疑われ、かつ、注意欠陥や多動性が大きいと考えられる児をスクリーニングし、夏休みに医師面談や詳細な検査で介入対象者を選定する計画であった。しかしながら、調査を予定していた都内S区においては最終的に教育委員会から協力を得ることができず、新たにM市にご理解いただき、M市教育委員会の多大なご協力をいただき調査実施に至った。そのため、M市やM市内小学校とのとの打ち合わせを行ったためスケジュールに遅れが生じた。また、研究分担者の調査協力者として予定していたCASC開発者の協力を得られなかったため、Gozalらが開発した”Pediatric OSA screening tool”の日本語版を作成し、そちらに変更した。Pediatric OSA screening tool日本語版に関しては、Gozalらの許可を得た上で、翻訳、逆翻訳、Gozalらの確認のプロセスを経ている。
M市での実施に際し、サンプリング調査ではなく、悉皆調査を実施することとなった。したがって、サンプルサイズが26,960名、予定の13.5倍と増大した。そのため、印刷や仕分け梱包に非常に時間がかかり、質問票調査の実施は10月となった。データ入力に関しても同様に、サンプルサイズが増大したため、回収した質問票の整理やデータ入力にも予定をはるかに上回る時間が必要とされた。
最終的に、24,296名から回答を得られ、回収率は約90%であった。
睡眠や睡眠時無呼吸症候群に関する部分についてスコアを算出し、結果のフィードバックを希望している調査参加者へ小学校を通じて結果を返却した。
M市での調査実施に先立ち、順天堂大学倫理委員会の承認を得ている。

Strategy for Future Research Activity

質問票の結果から、睡眠時無呼吸症候群が強く疑われ、かつ、注意欠陥や多動性が大きいと考えられる児をスクリーニングし、夏休みに医師面談や詳細な検査で介入対象者を選定し、医療機関における治療につなげる。
M市において大規模な調査を実施し、少ない質問数ではあるが大きなサンプルサイズのデータが得られているので解析を行い、学会で報告を行うとともに、論文化を行う。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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