2015 Fiscal Year Research-status Report
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26460849
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大井田 隆 日本大学, 医学部, 教授 (40321864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地家 真紀 (池田真紀) 日本大学, 医学部, 助教 (20535166)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 喫煙行動 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の看護師の喫煙率が一般住民に比べて高いと指摘されているが、看護師の喫煙率を下げるためには看護師集団の喫煙率を科学的な疫学研究によって把握し、自らの問題として捉えることが重要である。今回、都内3大学病院(女性:約3000人、男性:約200人)の看護職を対象として調査を実施し、喫煙状況と関連要因を解明することを目的とした。 都内の病院から3か所を抽出し、調査依頼状、回答用封筒、調査票3点を日本大学より送付した。調査は2015年8-10月にかけて実施し、その対象者は無記名の調査票に回答後、回答用封筒に入れ、病院責任者に渡した。調査担当者は記入のあった調査票を密封したまま日本大学に送付した。調査票の作成はWHOが1987年に作成した「Guideline for the conduct of tobacco-smoking surveys among health professionals」を基にし、今まで使用した調査票を参考にして作成するものとする。調査項目には喫煙状況、周囲の喫煙状況、喫煙・禁煙に関する意識、たばこ対策に関する意識、自らのストレス、睡眠状況、勤務状況、疲労等の身体状況、ヒヤリハットに関する状況であった。 調査結果は対象者3154人中2658人が回答し、回収率84.3%であった。矛盾回答を削除し、解析した。その結果、女性看護師喫煙率13.5%、男性看護師喫煙率:38.1%となったが、3病院間の喫煙率の差が大きかった(女性:7.6-16.6%、男性:23.1-46.9%)。その差の理由については28年度に解析を実施する計画である。また、喫煙の関連要因についても検討を加える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査は病院の協力もあり、概ね順調に推移した。喫煙要因との関連性については28年度に実施する予定である。27年度の調査結果は2658人が回答し、回収率84.3%であった。矛盾回答を削除し、解析した。看護師の喫煙に影響する因子は生活習慣(飲酒、運動の有無、ストレス、夜勤体制、交友関係、睡眠等)と関連性が認められた。さらに28年度には詳細について多変量解析等を用い解析を実施する計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
調査結果をもとに、28年度において喫煙要因との関連性について実施する予定である。さらに3病院間の喫煙率の差についてその理由を解明する予定である。また、他の都内大学病院10病院について同様な調査ができるかどうか、病院看護部と調査を行う予定であり、それらの結果を加えてさらに喫煙関連要因との解析を行い、都内大学病院看護部に対して喫煙防止のためにアドバイスを行う。
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Causes of Carryover |
都内3病院以外にも、調査を27年度に実施できるように試みたが、病院の都合、調整不足により不調に終わった。26年度に日本看護協会と話し合いをし、看護師と喫煙について調査を実施することを要望したが担当者が変わったため、実施できなかった。そこで27年度は都内3大学病院で実施したがさらに28年度は調査の検討を加えることとする。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度において、他の病院について調整を試みる予定である。都内13大学病院のうち調査実施していない10病院について、病院看護部等大学関係者と話し合いを行う予定である。また、3病院については喫煙と関連要因(飲酒、運動の有無、ストレス、夜勤体制、交友関係、睡眠等)について解析を実施する。特に多変量解析を用いて関連要因との関係を分析したい。さらに調査が追加された場合はその結果を加えた解析を実施する。
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