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2014 Fiscal Year Research-status Report

医学研究での包括的同意におけるヒト由来試料・情報提供者との信頼の構築に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26460872
Research Institution独立行政法人医薬基盤研究所

Principal Investigator

倉田 真由美  独立行政法人医薬基盤研究所, 難病・疾患資源研究部, 特任研究員 (50378444)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩江 荘介  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80569228)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords医療 / 医師 / 信頼
Outline of Annual Research Achievements

【研究実績】平成26年度はインターネットを用いて、国民の医療に対する信頼感について意識調査を実施した。調査時期:調査開始日2014年2月20日19:24から、2014年2月22日15:27(3日間)標本設計:116万人のモニターを有するインターネット調査会社M社に登録する公募モニター20歳代から60歳代の男女を対象に、電子調査票を用いた先着順型自記入式調査を実施した。各群の比較をするためにサンプルサイズがほぼ同数になるように各年齢男性100名、女性100名、合計1,000名(予備30名)を目標として、合計5,687名(男性/20歳代119名、男性/30歳代650名、男性/40歳代 440名、男性/50歳代290名、男性/60歳代230名、女性/20歳代763名、女性/30歳代759名、女性/40歳代592名、女性/50歳代420名、女性/60歳代350名)にメールを配信し、先着順で定数に達した時点で調査を終了した。
【結果】医師に対し、「信頼している」と回答したものは186名(18.1%)、「どちらかといえば信頼している」734名(71.3%)、「どちらかといえば信頼していない」91名(8.8%)、「信頼していない」19名(1.8%)と、9割に近いものが信頼していると回答していた。医療機関に対し信頼しているか尋ねたところ、「信頼している」と回答したものは203名(19.7%)、「どちらかといえば信頼している」727名(70.6%)、「どちらかといえば信頼していない」82名(8%)、「信頼していない」18名(1.7%)と同じく9割が信頼していると答えていた。今回の調査から国民の医療・医師に対する信頼度は決して低くはないことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は、医学研究における多目的・長期的な包括的同意を支える“信頼”について社会心理・社会哲学的視座から概念構造を整理し,信頼関係を軸とした医学研究参加のためのInformed Consent(以下,IC)のベストプラクティスを体系化し,還元・普及するまでを目的としたものである。
平成26年度は、国民の医療並びに医師に対する信頼感について実態調査を行い現状を把握することを目標としていた.その結果、国民の医療・医師に対する信頼度は決して低くはないことが示唆され、信頼の低下が指摘されるようになって久しいが、実際にはそれほど損なわれていないことがうかがえた。本調査の結果を踏まえ次年度以降、医療従事者にヒアリング調査を実施するのに資するデータを得ることができたので、おおむね順調に進展していると考えられる.

Strategy for Future Research Activity

平成27年度は医学研究従事者及び被験者への聞き取り調査結果を基にして、医学研究におけるインフォームドコンセントの実態と課題を明らかにし、医学研究において,提供者の意思表明=同意の取得の拠り所となる“信頼”を社会心理・社会哲学的視座から概念構造を分析・整理し提示できるよう研究を進める。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由としては、まず、当初はヒアリング調査を先に計画していたが国民意識調査を踏まえたうえで、聞き取り調査を実施する方がより、有意義な内容を抽出し調査が可能になると考えネット調査を実施したことから、旅費が発生しなかったことがあげられる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

これらの金額と次年度以降に請求する研究費を合わせた使用計画としては、、医学研究に携わる医師・研究者・その他のメディカルスタッフ及び被験者へのヒアリング調査のための旅費に使用すること、調査結果の分析等のための謝金として使用すること、などを計画している

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Published: 2016-05-27  

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