2014 Fiscal Year Research-status Report
認知症患者・介護者の介入によるストレスバイオマーカー変化の検討
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26460902
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
亀山 祐美 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60505882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 太郎 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40401111)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護ストレス / 栄養調査 / 唾液アミラーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症患者の増加に伴い介護負担が原因で病気になる家族も増えている。申請者は、介護者に何らかの心身の症状がでる病態を「介護ストレス症候群」と名づけ、バイオマーカーの探索的研究を行い、心理検査や唾液ストレスマーカーの測定を実施。自宅介護中の介護者がストレスを感じているとき、患者も同様にストレスを感じているという結果を得た。 本年は、介護ストレスの調査と同時に、患者・介護者の栄養調査も行い、食事の準備の負担、食事の偏りも解析にいれることにした。栄養調査は、介護者に記入してもらう簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いた。 現在、30名のアルツハイマー病患者・介護者のデータを集めた。女性アルツハイマー病患者と介護者(夫・娘)に「甘い物」摂取量が多く、「魚」の摂取量が少なかった。食事の支度の負担があるのか、菓子パンで朝・昼食をすませる傾向があった。 次年度は、100例を目標に症例を増やし、BDHQをもとに行う食事指導の効果についても栄養価とストレスバイオマーカーの変化についても検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アルツハイマー病患者の診療にあたる他の老年病科医師の協力もあり、研究に協力いただける患者が得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
100例を目標に症例を増やし、BDHQをもとに行う食事指導の効果についても栄養価とストレスバイオマーカーの変化についても検討する。また、入院患者のせん妄とストレスについての研究も病棟ではじめてゆく。
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