2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel immune cell therapy combined with immune checkpoint inhibitors
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26460914
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
石川 剛 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 哲也 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30636535)
坂元 直行 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員(移行) (40547981)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / がん免疫療法 / 細胞移入療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、免疫療法と抗がん剤とを併用した「複合的免疫療法」開発の基盤となるデータの蓄積を目的に、抗がん剤投与時のがん細胞におけるPD-L1発現の変化をヒト膵癌細胞株で検討した. ヒト膵癌細胞株であるMIA PaCA-2, AsPC-1,マウス膵癌細胞株であるPan02を使用した.細胞を,GEM, paclitaxel(PTX),5-FUを添加し37℃で24-72時間培養した後に,PD-L1発現をFCMおよびqRT-PCRで評価した.FCMでは全ての抗癌剤と癌細胞株の組み合わせで,抗癌剤刺激時にPD-L1発現の増強を認めた.一方,qRT-PCRについては,AsPC-1とPan02では全ての抗癌剤でPD-L1発現が増強したが,MIA PaCA-2にGEM・PTXで刺激を行った際にはmRNAレベルでのPD-L1発現は変化しなかった.次に,AsPC-1を抗癌剤(GEM,PTX,5-FU)で刺激を行い,24-48時間後に細胞を回収しSTAT1およびリン酸化STAT1の蛋白発現をwestern blot(WB)で解析したところ,全ての抗癌剤刺激でSTAT1のリン酸化は亢進した.全ての抗癌剤でJAK2阻害薬を添加した際には,濃度依存性にPD-L1発現の減弱が見られた.特に高濃度のJAK2阻害薬存在下では,抗癌剤刺激によるPD-L1発現増強はほぼキャンセルされた.以上の結果より、膵癌細胞株への抗癌剤刺激により、癌細胞のPD-L1発現は増強することが確認され、この抗癌剤刺激によるPD-L1発現の増強はJAK/STAT経路を介していることが示された。これらの結果は、抗がん剤と免疫細胞療法を併用する際に、免疫チェックポイント阻害剤を併用することで、細胞療法の抗腫瘍効果増強が図れることを理論的に示唆する結果で有り、有効な複合的免疫療法開発のための基盤的データとなると考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] The JAK/STAT pathway is involved in the upregulation of PD-L1 expression in pancreatic cancer cell lines.2017
Author(s)
Doi T, Ishikawa T, Okayama T, Oka K, Mizushima K, Yasuda T, Sakamoto N, Katada K, Kamada K, Uchiyama K, Handa O, Takagi T, Naito Y, Itoh Y
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Journal Title
Oncology report
Volume: 37
Pages: 1545-1554
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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