2014 Fiscal Year Research-status Report
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26460924
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
明石 嘉浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40350615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 俊行 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20645569)
足利 光平 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (60645604)
米山 喜平 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (70386944)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳心連関 / ストレス心筋症 / たこつぼ心筋症 / 心臓自律神経機能 / 機能的脳MRI / MIBG心筋シンチグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ストレス心筋症患者における脳心連関を評価するための研究である。特徴的な左心室収縮形態を示すストレス心筋症の発症機序は、神経原性気絶心筋と考えられているが、脳内活動と心臓自律神経機能を同時に評価した研究は皆無である。そこで我々は、対照患者に対して、入院後早期(急性期)と壁運動回復後(慢性期)に頭部機能的MRIによる脳内交感神経核の局所血流の評価、ホルター心電図と123I-MIBG心筋シンチグラフィによる心臓自律神経機能の評価を行う事により、脳内自律神経核の変化と心臓自律神経の推移について、評価を行っている。本疾患急性期での脳内交感神経核、特に視床領域の血流は慢性期に比し増加している可能性を、心臓自律神経機能は、急性期に交感神経緊張亢進と副交感神経機能低下を予想している。 平成26年度は対象症例の獲得に難渋し、3症例のみのエントリーとなった。そのうち、慢性期までの評価が終了した一例に関しては、急性期の一側の視床血流が低下しており、慢性期には反対側の視床血流が低下している、というequivocalな結果であった。 症例の獲得に難渋した要因としては、元々たこつぼ心筋症症例が少ないことに加えて、大学病院本院以外からの症例エントリーが得られなかった事が影響した。そこで大学病院本院以外から症例が獲得出来るよう、診断がついた時点で研究代表者もしくは研究分担者が該当する施設に出向き、協力が得られるよう努力していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年度は対象症例の獲得に難渋し、3症例のみのエントリーとなった。その為、各データの解析によるデータの算出は難しい状況であった。 症例の獲得に難渋している原因として、元々たこつぼ心筋症症例が少ないことに加えて大学病院本院以外の症例エントリーが得られなかった事が関係している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は症例数をより確保できる体制が重要となる。本大学は4つの附属病院・指定管理者病院を有しており、平成26年度は大学病院本院からのみの症例エントリーとなった。そこで大学病院本院以外からの症例獲得が重要となる。そのため、たこつぼ心筋症症例に対しては、診断がついた時点で研究代表者もしくは研究分担者が該当する施設に出向き、協力が得られるよう努力する。
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Causes of Carryover |
獲得症例数が少なかった事により、検査費用やデータ解析費用が少なくなったことが要因として考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は平成26年度に比して症例数増加を見込んでおり、その検査費用・データ解析費用を主として使用予定である。
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