2014 Fiscal Year Research-status Report
胃癌細胞の生存・増殖・浸潤・脂肪滴沈着における脂肪組織の役割とその制御機構
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26460941
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
戸田 修二 佐賀大学, 医学部, 教授 (80188755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 顕史 佐賀大学, 医学部, 研究員 (30363443)
坂田 資尚 佐賀大学, 医学部, 助教 (50404158)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 胃癌 / 脂肪組織 / 脂肪滴沈着 / アポトーシス / 増殖 / 浸潤 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌細胞-脂肪組織解析モデル用いて、免疫組織化学、電顕、Western blot 、real-time RT-PCR、ELISA等を用いて解析し、癌細胞の生存、増殖、浸潤、脂肪滴沈着における内臓、皮下脂肪組織の影響を検討した。脂肪組織は、癌細胞の脂肪滴沈着、細胞肥大、増殖を促進し、アポトーシスを抑制した。癌細胞は脂肪組織誘導性の脂肪滴沈着とともに、脂肪酸輸送・合成分子(FATP-1, -4, -6, CD36; FAS)、脂肪滴形成・輸送分子(Perilipin-1, 2, 3)、脂質情報伝達分子(PAF, S1P, LPA)、MAPK, STAT3 pathway, IGF-1/PI3K/ AKT/mTOR/AMPK pathway, COX-2の発現亢進が見られた。さらに、小胞体ストレス分子の中でも、アポトーシス促進シグナル:IRE1α、JNKの発現が抑制され、小胞体ストレス防御シグナル:PERK、eIF2α、ATF6α、β)の発現が促進された。以上より、脂肪組織は胃癌細胞に、lipotoxicityではなく、lipotrophic effectsを誘導することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脂肪組織の胃癌細胞に対する影響とその分子基盤の一端が明らかになり、おおむね研究は計画通りに進行していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、平成26年度に同定した制御因子に加えて、cDNA microarrayによる網羅的遺伝子解析と癌細胞への候補遺伝子産物の蛋白やその阻害剤(抗体、siRNA, shRNAなど)、アディポカイン、脂肪酸、アディポゾームの投与実験により、脂肪組織誘導性の胃癌の細胞動態仲介因子を同定する予定である。
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Causes of Carryover |
抗体などの試薬の供与を受けたため、試薬の購入費が少なくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の研究で、試薬などの購入費に使用予定である。
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