2015 Fiscal Year Research-status Report
胃癌細胞の生存・増殖・浸潤・脂肪滴沈着における脂肪組織の役割とその制御機構
Project/Area Number |
26460941
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
戸田 修二 佐賀大学, 医学部, 教授 (80188755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 顕史 佐賀大学, 医学部, その他 (30363443)
坂田 資尚 佐賀大学, 医学部, 助教 (50404158)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 胃癌細胞 / 脂肪組織 / アポトーシス / 増殖 / 浸潤 / 脂肪滴沈着 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織が、癌細胞の生存、増殖、浸潤、脂肪滴沈着にあたえる影響には、酸化ストレス分子、小胞体ストレス分子のあるものが、関与することが判明した。しかし、癌細胞の種類により、その分子が異なる。すなわち、脂肪組織が癌細胞に与える影響のキー分子が癌細胞の種類により異なり、統一的な分子が同定されていない。平成28年度は、癌細胞の種類を増やして、実験し、統一分子を同定する。その後、これまでの実験から予想される癌細胞のアポトーシス、増殖、浸潤や脂肪滴沈着の促進因子や防御因子を癌細胞単独培養系、癌細胞-脂肪組織混合培養系や癌細胞移植マウスに投与し、上記現象の促進及び阻害効果を比較検討し、胃癌の新規分子標的治療薬としての可能性を追求する。以下の論文を発表した。 *Kawasaki-Nanri M, Aoki S, Uchihashi K, Yamamoto M, Udo K, Nishijima-Matsunobu A, Kakihara N, Noguchi M, Uozumi J, Toda S. Differential effects of adipose tissue stromal cells on the apoptosis, growth and invasion of bladder urothelial carcinoma between the superficial and invasive types. Int J Urol. 2016 Mar 28. doi: 10.1111/iju.13086. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 27020040. *Nakayama A, Aoki S, Uchihashi K, Nishijima-Matsunobu A, Yamamoto M, Kakihara N, Iwakiri R, Fujimoto K, Toda S. Interaction between Esophageal Squamous Cell Carcinoma and Adipose Tissue in Vitro. Am J Pathol. 2016 Mar 4. pii: S0002-9440(16)00079-1. doi: 10.1016/j.ajpath.2016.01.003. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 26952643.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胃癌細胞の種類により、脂肪滴沈着に伴う、癌細胞の生存、増殖に異なる影響が見られる。ある癌細胞株では生存と増殖が抑制されるが、他の癌細胞株では生存と増殖が促進される。その分子基盤に、酸化ストレス分子、小胞体ストレス分子のあるものが、関与していると思われるが、確実な分子をいまだ同定していない。確実な分子を同定して、次の研究につなげる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
癌細胞-脂肪組織混合培養系や癌細胞移植マウスを用いて、胃癌の新規分子標的治療薬の開発につなげたい。
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Causes of Carryover |
試薬、動物代金の使用量が少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、試薬、動物代金の使用量が多くなる見込みでる。
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