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2014 Fiscal Year Research-status Report

新規免疫化学療法開発に向けた進行消化器がん患者における網羅的免疫応答解析

Research Project

Project/Area Number 26460981
Research InstitutionNational Cancer Center Japan

Principal Investigator

北野 滋久  独立行政法人国立がん研究センター, 中央病院 先端医療科, 医員 (60402682)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords腫瘍免疫 / 化学療法 / 免疫療法
Outline of Annual Research Achievements

「抗がん剤治療を受ける消化管がん患者の免疫モニタリング」という課題名で、当院倫理審査委員会の承認を受け(研究課題番号 2012-367)検体の収集を行い、本年度をもって症例登録を予定通り終えた。採血は計画通り、治療前、化学療法 2 コース 終了後、病勢増悪による治療中止時または治療開始から 6 か月経過後の計 3 ポイントで行った。
免疫学的解析としてリンパ球サブセットの解析(CD4/CD8 陽性 T 細胞のナイーブ/メモリー形質、NK 細胞、 NKT など)に加え、独自のマルチカラーフローサイトメトリーパネルを用いて、免疫を負に制御する制御性 T 細胞や MDSC(後述)、ICOS・PD-1 など T 細胞の活性化・疲弊化マー カー、各種細胞内サイトカインや細胞増殖マーカーなどを広範囲に解析を行っている。
順次、免疫モニタリングの結果と奏功割合や無増悪生存機関との関連を検証し免疫系因子でのバイオマーカー検討の解析中であるが、進行大腸がんにおいて、治療前の末梢血myeloid derived suppressor cells(MDSCs)の数量がPFS(無増悪生存)と逆相関することが示され、現在、国際学会発表の準備と国際誌への投稿の準備中である。
さらに、他の消化器がんについても同様に解析を開始した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画通り、化学療法前後での進行消化器がん患者の血液検体の収集を終えることができ、フローサイトメーターを主体とした免疫応答の解析を進めることができているため。
化学療法が施行された進行大腸がん患者においても治療前におけるmyeloid derived suppressor cells(MDSCs)の数量がPFS(無増悪生存)と逆相関することを示すことができ、当初の予定よりも早く学会発表、国際誌への投稿の準備をすすめることができているため。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、残存検体の解析をすすめ、各種免疫担当細胞やそれらの細胞が発現する各種細胞内外の分子と臨床効果との相関を検証していく。先述したPFSに関しては一定数の増悪症例がでたためデータがそろいつつあるが、overall survival(全生存期間)のデータを出すためには、さらにフォローアップ期間が必要であるため、本年度は患者イベントの発生の推移を経過観察していく。また、大腸がん以外の他の消化器がんについても同様にデータを集計していく予定である。

Causes of Carryover

なるべく本年度の予算を年度内で全て使用させていただくように努めましたが、必要とする物品で最後に残った440円で購入できる物品がございませんでした。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今回の440円を来年度の予算に合わせさせていただき、必要物品の購入に充てさせていただきたいと考えております。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Book (1 results)

  • [Book] Tregによる免疫反応の制御とimmune checkpointによる免疫修飾の違い2014

    • Author(s)
      北野滋久、塚崎邦弘
    • Total Pages
      6
    • Publisher
      科学療法社

URL: 

Published: 2016-05-27  

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