2016 Fiscal Year Annual Research Report
Exploitation of a novel therapy for fulminant hepatitis using microbubbles for contrast enhancement ultrasound
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26460991
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
峯村 正実 富山大学, 附属病院, 講師 (10313602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 敏郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00196768)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 劇症肝炎 / マクロファージ / 超音波造影剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
P.acnes/LPS投与による劇症肝炎モデルにおける肝マクロファージ(Kupffer細胞)の活性化に関連する遺伝子群の発現解析をH27年に引き続き行うとともに,H28年はin vivoモデルにおける肝マクロファージの動態を超音波造影剤を用いて解析した. (1)マクロファージ活性化における遺伝子発現の検討:培養マウスマクロファージ細胞株(RAW264.7)に加熱処理したP. acnes を単独あるいはLPSと同時に添加し,細菌反応遺伝子群(84 genes)の発現を簡易cDNAアレイ(RT2 Profiler PCR array for antibacterial response)を用いて解析した.主要な炎症性サイトカインとToll-like receptor関連遺伝子についてはP.acnesおよびLPSの濃度を変えて投与し,RT-PCR により定量的に検討した. P. acnes投与で12 genes, LPS投与で22 genesが2倍以上に発現が亢進し,併用投与により13 genesの発現がさらに促進された.TNF-alpha, IL-1beta, IL-6, IL-12bの発現はP.acnes濃度依存的に増加し,LPSの併用でIL-18の発現が有意に上昇した.また,TLR4, TLR5, TLR9の発現抑制が確認された. (2)P. acnes/LPS劇症肝炎モデルにおける肝マクロファージの動態の検討:C57BL/6マウスにP. acnesを投与し,7日後にLPSを投与して肝障害を惹起し,血清ALT値と肝組織の変化,肝組織のマクロファージの分布を免疫組織学的に検討するとともに,超音波造影剤(Sonazoid)を投与してKupfferイメージを撮像し、マクロファージの分布と比較検討した.劇症肝炎モデルでは,コントロールに比べ有意なALT値の上昇と肝組織内のマクロファージの著明な増加を認め, Kupfferイメージでは障害肝でエコー輝度の上昇を認めた.
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Research Products
(1 results)