2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research and development for liver regeneration therapy with higher-therapeutic effects using the higher-functioning cultured bone marrow mesenchymal stem cells
Project/Area Number |
26461009
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
高見 太郎 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60511251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 浩一 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00448284)
山本 直樹 山口大学, 大学教育機構, 准教授 (90448283)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肝硬変 / 骨髄細胞 / 酸化ストレス / コラゲナーゼ活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
非代償性肝硬変症になると、たとえ肝炎ウイルスが制御できたとしても肝線維化や肝発がん等のため十分な生命予後の改善が得られないことが報告されている。そのため、抗線維化及び発がん抑制効果を兼ね備えた肝臓再生療法の開発が社会的にも急務である。これまでに我々は、非代償性肝硬変に対して全身麻酔下に採取した自己骨髄細胞(非培養・全骨髄単核球分画)を点滴投与する「自己骨髄細胞投与療法」の臨床的有効性及び安全性を明らかにし、マウス高発がん肝硬変症モデルでも全骨髄細胞を頻回投与すると酸化ストレスを制御することで発がんが抑制されることを報告した。さらに独自のイヌ肝線維化評価モデルで培養自己骨髄間葉系幹細胞(BMSC)末梢静脈投与が肝線維化を抑制することを確認し、平成27年2月から全身麻酔困難な非代償性肝硬変を対象に「培養自己BMSCを用いた肝臓再生療法」を安全性評価目的に行っている。またすでに本研究では、BMSCやその細胞外分泌物にレドックス制御能があること、BMSCはマクロファージのコラゲナーゼ産生を促進させることを確認した。さらに高コラゲナーゼ活性があるBMSCが培養可能な「高生体親和性ナノマテリアル培養皿」の解析から、培養上清中にBMSC増殖を促進させる液性因子が存在することを見出し「BMSC増殖促進因子(Mesenchymal proliferation factors, MPFsと命名)」19種類を特定した。その後も絞り込みを行い、最終的に2種類の因子を特定し、「コラゲナーゼ活性とレドックス制御能を有する高機能BMSC」の安定培養法を確立した。
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[Presentation] Hepatic arterial infusion of cultured autologous bone marrow mesenchymal stem cells has a stronger therapeutic effect on liver cirrhosis in our established canine model2016
Author(s)
Takami T, Aibe Y, Nishimura T, Matsuda T, Matsumoto T, Fujisawa K, Yamamoto N, Tani K, Taura Y, Sakaida I.
Organizer
ISSCR2016
Place of Presentation
San Francisco, USA
Year and Date
2016-06-26 – 2016-06-26
Int'l Joint Research
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