2017 Fiscal Year Annual Research Report
Photodynamic diagnosis (PDD) of the detection of colitis-associated tumor by AFE (Autofluorecent endoscopy) using oral 5-ALA (5-aminolevulinic acid) during UC (ulcerative colitis) surveillance
Project/Area Number |
26461048
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 智弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40185856)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | Ulcerative colitis / colitic cancer / Photodynamic diagnosis / 5-Aminolevulinic acid / 蛍光内視鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
長期経過の潰瘍性大腸炎ではその発癌性,すなわちcolitis-associated cancer and dysplasia(CC/D)が問題となり,予後に大きく関与する.そのサーベイランスには内視鏡が最も有効である.内視鏡にめざましい進歩により様々な観察方法が実臨床では有用であるものの,このサーベイランスではどれも確立した検査方法はなく,現在のところ,高解像度の内視鏡検査のみがエビデンスがあり推奨されている.本研究では癌親和性物質で,他分野ですでに実績のある,5-Aminolevulinic acid(5-ALA)を経口投与することにより光力学的診断(photodynamic diagnosis: PDD)を行い,大腸に発生する腫瘍性病変のサーベイランスにおける,その有用性を検討することを目的とした.実際のstudyでは,長期経過の潰瘍性大腸炎書売れを対象として,5-ALAを経口投与した後に,通常光(white-light endoscopy: WLE),並びに蛍光内視鏡(autofluorescence endoscopy: AFE)による観察を行い,いずれか一方,もしくは両方により検出された病変を生検し病理学的に検討した.その結果,WLEでは検出された病変であっても,AFEを使用することで真の腫瘍である可能性がより高くなること,またWLEでは検出出来ない,AFEのみで検出可能であった病変が存在した.以上より,従来からのWLEに加えて,5-ALAを併用したAFEを使用することで,より高い検出能が期待でき,実臨床においても有用と考えられた.しかしながら,より高いエビデンスの構築にはより大規模な検討が必要である.今年度は最終年度であり,本研究で得られた結果を元に論文投稿中である.
|