2014 Fiscal Year Research-status Report
冠細小動脈の最大充血なしに冠動脈狭窄の虚血を予測できるか?
Project/Area Number |
26461079
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
日比 潔 横浜市立大学, 大学病院, 准教授 (20347339)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 絢介 横浜市立大学, 大学病院, その他 (70727825)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | FFR / iFR / IVUS / OFDI |
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈造影で中等度病変を有した37病変 (35症例) に対しiFR、FFR、IVUS、OFDIを施行した。instantaneous wave-flow ratio (iFR) とfractional flow reserve (FFR)は正相関した (R2=0.540, p<0.01) 。intravascular ultrasound (IVUS)のminimum lumen area (MLA) とFFRは正相関し (R2=0.174, P=0.01)、iFRとも正相関した (R2=0.114, P=0.04)。IVUSの10倍の解像度を有するoptical frequency domain imaging (OFDI) もFFRと正相関し (R2=0.177, P<0.01)、iFRとも正相関した (R2=0.113, P=0.04)。また、FFR 0.80を予測するカットオフ値はIVUSのMLAで1.80mm2 (area under the curve [AUC] 0.71, 感度=60.0%, 特異度=81.8%)、OFDIのMLAで1.65mm2 (AUC 0.71, 感度= 60.0%, 特異度=81.8%)であった。iFR 0.89を予測するカットオフ値は、IVUSのMLAで2.09mm2 (AUC 0.66, 感度=77.8%, 特異度=53.6%)、OFDIのMLAで 2.20mm2 (AUC 0.66, 感度=88.9%, 特異度=42.9%)であった。以上の結果より、iFR/FFR値とIVUS/OFDIによって計測した解剖学的狭窄は良好な相関を示し、iFR 0.89を予測するIVUS/OFDIによって計測したMLAのカットオフ値はFFR 0.80のカットオフ値よりも大きいことが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
現在目標としていた30例を超える症例の登録ができており、今後さらに症例数の増加が見込める状況である。その理由として、検査前に症例のピックアップを行い、登録が見込める症例を事前に術者 (施行医) に周知できていることが考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も症例のピックアップを行い、さらなる症例登録数の増加を目指す。可能であれば70症例まで増やし、その結果を論文化する。
|
Causes of Carryover |
次年度もさらに症例登録を進めていく予定のため、人件費・校正費用などの、支出を抑えられる費目の使用を少なくした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度もさらに症例登録を進めていくため、物品費や旅費などで支出する予定である。
|