2015 Fiscal Year Research-status Report
冠細小動脈の最大充血なしに冠動脈狭窄の虚血を予測できるか?
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26461079
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
日比 潔 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (20347339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 絢介 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 指導診療医 (70727825)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | FFR / iFR / IVUS / OFDI |
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈造影で中等度病変を有した68病変 (62症例) に対しinstantaneous wave-flow ratio (iFR)、fractional flow reserve (FFR)、intravascular ultrasound (IVUS)、optical frequency domain imaging (OFDI)を施行した。IVUSのminimum lumen area (MLA) とFFRは正相関し (r=0.362, P=0.003)、iFRとも正相関した (r=0.303, P=0.01)。IVUSの10倍の解像度を有するOFDIもFFRと正相関し (r=0.346, P=0.004)、iFRとも正相関した (r=0.287, P=0.02)。また、FFR 0.80を予測するカットオフ値はIVUSのMLAで1.59mm2 (area under the curve [AUC] 0.70, 感度=54.5%, 特異度=91.2%)、OFDIのMLAで1.65mm2 (AUC 0.68, 感度= 57.6%, 特異度=79.4%)であった。iFR 0.89を予測するカットオフ値は、IVUSのMLAで1.59mm2 (AUC 0.71, 感度=58.8%, 特異度=78.0%)、OFDIのMLAで 1.99mm2 (AUC 0.70, 感度=82.4%, 特異度=54.0%)であった。以上の結果より、iFR/FFR値とIVUS/OFDIによって計測した解剖学的狭窄は良好な相関を示し、iFR 0.89を予測するIVUS/OFDIによって計測したMLAのカットオフ値はFFR 0.80のカットオフ値と近似していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
最終的に目標としていた30例を超える72症例(80病変)の登録ができ、現在データの解析を行っている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はデータ解析結果を学会発表予定であり、論文化についても並行して行っている。
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Causes of Carryover |
登録症例数の増加に伴い、予想以上に登録終了日が遅くなったことが原因と考えられた。当初予定していた論文校正や国際学会に充てる費用分が次年度使用分へ繰り越される形となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終解析結果を報告するため、国際学会発表や論文化するための費用に企てる予定である。
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