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2016 Fiscal Year Research-status Report

たこつぼ心筋症における自律神経異常とカテコラミン受容体遺伝子変異の研究

Research Project

Project/Area Number 26461092
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

佐藤 恭子  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80335942)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小見山 智義  東海大学, 医学部, 准教授 (60439685)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywordsたこつぼ心筋症 / ストレス / カテコラミン受容体
Outline of Annual Research Achievements

たこつぼ心筋症(TCM)は、心筋梗塞様の胸痛と心電図変化、左心室心尖部を中心とする収縮低下をきたす疾患である。その発生機序は未だ不明であるが、交感神経亢進によるものが最も有力である。今回我々はTCM患者において、ストレス下のカテコラミンと自律神経反応について検討を行った。
TCM患者8名と健常人3名に対して自律神経機能検査(AFT)、精神的ストレス負荷時(暗算負荷、スピーチテスト)における血漿カテコラミン値を測定した。
TCM患者は健常人に比べ洞性不整脈比が有意に低く, Valsalva比も有意な低下がみられた。
ストレス負荷テストの前後において血圧、脈拍の変化は両者に有意差は認めなかったが、TCM患者は血漿ノルアドレナリン値、アドレナリン値とアルドステロン濃度上昇が健常者と比して有意に高値であった。以上より、TCM患者は精神的ストレス下での交感神経・副腎系の反応が強い可能性が示唆された。
TCM患者のカテコラミン関連遺伝子のうち15遺伝子(ADRA1A, ADRA1B, ADRA1D, ADRA2A, ADRA2B, ADRA2C, ADRB1, ADRB2, ADRB3, DRD1, DRD2, DRD3, DRD4, DRD5, GNAI1)についてハイスループットシーケンサーを用い、ターゲットリシーケンス解析にて遺伝子変異解析を行った。全体で5名のTCM患者において354個のSNVs(single nucleotide variations)が検出された。特に変異が多く認められたものはADRA1A, ADRA2B, ADRB1, DRD2, DRD4であった。そのうちアミノ酸置換を伴う変異は59個あった。引き続き患者サンプルを追加して、さらなる詳細な解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2017年2月までに臨床研究へ参加予定となっていた対象患者2名が、本人の都合で2017年4月以降に検査予定日の変更を希望された。
本研究の対象となる患者は限られているため、当初予定されていた対象者によるデータが必要であるため、検査日並びにDNAシークエンス完了日の変更を余儀なくされた。

Strategy for Future Research Activity

2017年5月までに当初予定されていた被験者による検査が終了予定である。
自律神経機能検査、ストレス負荷試験前後の血漿カテコラミン濃度、レニン・アルドステロン濃度を健常群と患者群で比較検討を行う。
また、α2B-AR、Β2-AR遺伝子の全エクソン領域でシークエンスを行い、α2B-AR遺伝子内にみられるグルタミン酸Glu(E:p.Glu301-303)リピート数にGlu12/12ホモ型 、Glu9/9ホモ型、Glu9/12ヘテロ型の3つのタイプと、Β2-AR遺伝子におけるArg16Gly, Gln27Glu, Thr164Ileの3つをターゲットにの遺伝子変異の検索を予定している。

Causes of Carryover

2017年2月までに臨床研究へ参加予定となっていた対象患者2名が、本人の都合で2017年4月以降に検査予定日の変更を希望されたため、本年度中に全例のDNAシークエンスを完了することが出来ず、次年度に繰り越して行うことになったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

2017年5月までに当初予定されていた被験者による検査が終了予定である。自律神経機能検査、ストレス負荷試験前後の血漿カテコラミン濃度、レニン・アルドステロン濃度を健常群と患者群で比較検討を行う。また、α2B-AR、Β2-AR遺伝子の全エクソン領域でシークエンスを行い、α2B-AR遺伝子内にみられるグルタミン酸Glu(E:p.Glu301-303)リピート数にGlu12/12ホモ型 、Glu9/9ホモ型、Glu9/12ヘテロ型の3つのタイプと、Β2-AR遺伝子におけるArg16Gly, Gln27Glu, Thr164Ileの3つをターゲットにの遺伝子変異の検索を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] たこつぼ心筋症における自律神経異常とカテコラミン受容体遺伝子変異2016

    • Author(s)
      佐藤恭子, 中岡隆志, 小見山智義, 小林広幸, 佐倉 宏
    • Organizer
      第69回日本自律神経学会総会
    • Place of Presentation
      熊本県民交流館パレアホール
    • Year and Date
      2016-11-10 – 2016-11-11

URL: 

Published: 2018-01-16  

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