2014 Fiscal Year Research-status Report
生活習慣(病)の改善が冠動脈プラーク性状に与える影響
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26461095
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
天野 哲也 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80314003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 博彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80632885)
高島 浩明 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90465550)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタボリック症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣病と急性心筋梗塞を発症しやすい冠動脈プラークの関連を解明し、心筋梗塞も含めた虚血性心疾患の早期発見およびその発症予防に効果的な生活習慣改善方法・薬物療法を明らかにすることを目的に本研究を行っている。欧米型の食生活・喫煙習慣などは心筋梗塞の発症と密接に関連していることが疫学的調査により明らかとなっているが、そのメカニズムに関してはいまだ不明な点が多い。我々は侵襲的冠動脈プラーク解析により、脂質性のプラークが将来的な心筋梗塞の発症と密接に関連することを世界に先駆けて報告した(Circ J. 2011;75:157-166)。 今回我々は、侵襲的冠動脈プラーク解析として、血管内超音波法(IVUS)および光干渉を応用したOCTを用いて、DPP4阻害薬の投与による糖代謝完全により冠動脈プラーク性状がいかに改善するかを検討中である。また、同様の検討をより低侵襲な画像診断法である、冠動脈CTを用いても検討予定である。 上記に関して、臨床検査チームが心臓カテーテル検査、IB-IVUS検査、冠動脈CT,末しょう静脈よりの採血などを施行してデータ収集中であるが、今後画像解析チームによる、各種画像データを用いた、冠動脈プラーク定性(脂質性プラーク占有率等)および冠動脈プラーク定量(総プラーク量等)の解析に着手予定である。同時にデータ収集解析チームによる画像データの集約、各種データのブラッシュアップも行っている。 今年度以降に、統計解析チームによるデータ品質管理、品質保証、実際の統計解析も予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
メタボリック症候群の最上流にある生活習慣を改善することによる、 冠動脈プラーク性状の変化に関して、脂質改善、糖代謝改善による 変化を冠動脈内超音波法および、OCTにて観察中である。 現在、DPP4阻害薬の投与による糖代謝完全により冠動脈プラーク性状がいかに改善するかを検討中である。今回の検討は、ベースラインとフォローアップの2点のデータを比較検討するため、現時点ではデータの収集中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、各種研究チームの役割(統計解析チームによるデータ品質管理、品質保証、臨床検査チームによる心臓カテーテル検査、IB-IVUS検査、冠動脈CT,末しょう静脈よりの採血、画像解析チームによる冠動脈プラーク定性(脂質性プラーク占有率等)および冠動脈プラーク定量(総プラーク量等)、データ収集解析チームによる画像データの集約、各種データのブラッシュアップなど)を再確認し、各チーム間の情報共有を密にして、さらに症例数を増加させる予定である。
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Causes of Carryover |
研究成果を学会などで発表するための経費
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内、国際学会にて発表を予定している。
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