2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26461103
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
網谷 英介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80529090)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管内皮機能 / 日常活動度 / 心臓リハビリテーション / 精神状態 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳神経システムと血管機能との連関を中心にした検討のうち、脳神経システムの中でも精神状態を中心にした評価もすすめた。心臓疾患を有した患者の社会復帰の準備となる心臓リハビリテーションの活動において、うつ病を中心とした精神機能、type Dの判別といった性格の評価を行い、血管機能の変化、心臓リハビリテーションの効果、日常活動度との関連、心臓疾患の状態の各種マーカーについて臨床的な検討を続けた。その結果日常活動度の評価が心臓リハビリテーションにおいて重要であることが確認され、また血管機能改善だけでなく、精神状態の改善にまで影響があることが確認された。ただ血管機能については評価法が煩雑であるという状況があったが、我々の検討では脈圧の姿勢変化にともなう変化によって血管機能がある程度予想できると思われることを見出した。また血管内皮機能と他の疾患の関連の検討のなかで弁膜症についても検討したが、特に弁における血管内皮のeNOSと弁疾患の関係は明らかでなかったものの活性窒素と弁の関連について見出した。活性酸素の状況が血管内皮のはたらきで大きくかかわることも多く、血管内皮と他のシステムの関連をみる際に、活性酸素などとの関連についての検討も必要であることが示唆された。基礎的な検討では血管内皮から他のシステムにどのような媒介を通じてシグナルが伝達されるかを中心に検討をすすめているが、現在検体数が不十分のため、まだ解析が遅れており、今後解析を急ぐ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験室の移転などの影響で、脳神経システムー血管機能関連の生化学的、分析的検討が遅れている。現在心臓疾患患者への心臓リハビリテーション導入患者の精神機能の充実化をはかっており、そのシステム作りが整備され、患者リクルートが効率的に行えるようになることでサンプル数などの増加をはかることができると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後脳神経システムと血管機能の関連のメカニズムを探索する、生体資料を用いた検討の充実化をはかっていく。
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Causes of Carryover |
解析が必要とされる血液サンプルの集積に手間取り、解析まで終えてないことにより、資金使用が遅れている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血液サンプルの集積をすみやかに行い、その解析についても遅れなく行う。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] The association between orthostatic increase in pulse pressure and ischemic heart disease.2016
Author(s)
Takata M, Amiya E, Watanabe M, Yamada N, Watanabe A, Kawarasaki S, Ozeki A, Nakao T, Hosoya Y, Ando J, Komuro I.
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Journal Title
Clin Exp Hypertens.
Volume: 38
Pages: 23-29
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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