2016 Fiscal Year Annual Research Report
Vascular endothelial growth factor-bound stents: application of in situ capture technology of circulating endothelial progenitor cells in porcine coronary model.
Project/Area Number |
26461105
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山岸 正和 金沢大学, 医学系, 教授 (70393238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 憲治 金沢大学, 附属病院, 講師 (20456411)
吉田 昌平 金沢大学, 附属病院, 助教 (30623657)
森 雅之 金沢大学, 附属病院, 医員 (30707526) [Withdrawn]
羽尾 裕之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40393243)
中西 千明 金沢大学, 附属病院, 助教 (80623660)
川尻 剛照 金沢大学, 医学系, 准教授 (90345637)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管内皮前駆細胞捕捉ステント / 新生内膜 / 内皮化 |
Outline of Annual Research Achievements |
流血中に微量に存在するEPCを冠動脈ステント表面で高効率且つ高選択的に捕捉し、迅速なる冠状動脈内皮への分化を誘導しself-endothelializationするステントを開発してきた。本研究では、(1) 長期留置モデル(ブタ)による新生内膜肥厚の抑制効果、抗血小板投与剤期間の大幅短縮と遅発性血栓抑止の実証、(2) より迅速なるEPCの捕捉および能動的に内膜肥厚を抑制する表面マトリックス層の設計と生体内での有効性の実証、(3) これらを含めて臨床応用への工程を明確にして、新しい概念と技術の優位性による独自のステントを医療に提供することを目的とした。 VEGFを材料表面に直接固定したステント(PlatformⅠ)の長期留置モデルによる新生内膜肥厚の変化を、新生内膜肥厚の程度と新生組織の性状を評価した。また、内皮化が留置早期におこれば抗血小板剤の投与は原理的には必要がなく、潜在する副作用・合併症を大幅に軽減あるいは抑止できることになる。そのため、抗血小板薬投与期間の短縮化について検討した。 血管内皮前駆細胞捕捉ステント(VEGFステント、CD34ステント)は、HE染色標本で留置後早期にステント表面が新生内膜組織で覆われていることを確認した。また、電子顕微鏡写真で新生内膜はステント表面を均一に覆っていることも確認した。ステント留置後早期に新生内膜増殖が起こることで、ステント内血栓症のリスクが軽減され、抗血小板薬内服期間の短縮できる可能性があると考えられた。このステントが臨床応用されれば、現在のステント治療の問題を改善できる可能性が示唆された。 。
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