2014 Fiscal Year Research-status Report
安定同位体を用いたHDL機能評価とハプトグロビン型別による動脈硬化リスクの探索
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26461116
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30333529)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | HDL / 安定同位体 / 機能評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
安定同位体(コレステロール(25,26,26,26,27,27,27)-D7 )を用いて、HDLによるコレステロール引き抜き能を評価するアッセイ系の確立を進めている。現在、測定濃度の希釈直線性やデータの安定性などの評価を行っているところである。安定した測定値の獲得が確認でき次第、繊維芽細胞あるいは株細胞のマクロファージを用いて、HDLによる引き抜き能について、Cyclodextrinなどのコントロールを対象にアッセイ系の確立に臨む予定である。しかしながらコレステロールの安定同位体には少なくとも23種を超える種類があり、最も効率的で、アッセイの適正化が図れる安定同位体を選択することに時間を要すると考えられる。コレステロール(2,2,3,4,4,6)-D6、コレステロール(2,2,3,4,4,6)-D6などをはじめ、複数の候補同位体を比較検討し、安定したアッセイ系の確立に努める。尚、安定同位体の測定は、当大学の総合医科学研究センターで稼働する質量分析計を用いて実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
測定濃度の希釈直線性やデータの安定性などの評価に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者との共同的な取り組みで、研究の進捗を高める
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Causes of Carryover |
今年度は一種の安定同位体でのアッセイ系の確立と検証で進捗したため、研究試薬等の購入の計画的必要度が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
複数種の安定同位体を用いた比較検討を行い、アッセイ系の最適化が達成したのちに、複数種の培養細胞を用いて安定したアッセイ系を決定する。その後、臨床検体を用いて、動脈硬化リスクとの関連性を検討する。
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