2016 Fiscal Year Research-status Report
安定同位体を用いたHDL機能評価とハプトグロビン型別による動脈硬化リスクの探索
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26461116
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30333529)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | HDL / コレステロール / マクロファージ / デキストリン / 安定同位体 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年において、細胞培養プレート上の細胞(マクロファージ)保持量が不十分であること、細胞への安定同位体(SI)標識コレステロールの取り込みが不十分であることなどの問題点が認識されてが、検討を重ねた結果、細胞播種量、培養液組成、培養時間の一定の史適条件が設定できたが、添加するSI標識コレステロールについて、条件設定の修正が必要となった。その後、繰り返し検討した結果、至適用量は5μg/wellであることが確認できた。コレステロール引き抜き評価に使用するアクセプターについては、デキストリンの場合、用量依存的に引き抜き能が確認できたが、希釈直線性が不十分であったことから、リコンビンナントのアポ蛋白A1あるいはアポ蛋白B除去血清を使用した場合、希釈直線性は優れているが、同時再現性にやや改良の余地があり、新規コレステロール引く抜き能アッセイ系の最適化を進めている。方法論の決定の最終段階に入っており、2017年のなかで論文発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
HDLの質的能力を示すコレステロール引き抜き能の新規アッセイ系を確立し、その内容の一部は特許出願対象として検討が必要なこと、信頼度が高い臨床応用可能な方法論の構築に努めており、条件をより厳しく設定して取り組んでいるため
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Strategy for Future Research Activity |
方法論構築の最終段階にあり、併せて必要に応じて特許出願の可否を検討して、学術論文として発表する。
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Causes of Carryover |
本研究の基本的成果はコレステロール引き抜き能の新規方法の確立であるが、最終的な方法論の精緻化に時間を要しているため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要な追加試薬の購入および論文発表に向けての準備
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