2015 Fiscal Year Research-status Report
自家骨髄細胞の肺線維化病態への臨床応用に向けた培養系構築と脾臓の役割に関する研究
Project/Area Number |
26461201
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
神尾 孝一郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (20465305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吾妻 安良太 日本医科大学, 医学部, 教授 (10184194)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 特発性肺線維症 / 自家骨髄細胞 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は難治性疾患である特発性肺線維症に対する自家骨髄細胞や脾臓細胞の臨床応用を確立するための前臨床のマウスを用いたin vivoでの検討である。このために以下の2つの検討を行った。 (1)昨年度に引き続き自家骨髄細胞を用いるための、最適な培養条件を検討した。本年度はマウスより採取した骨髄細胞を、さまざまなサイトカインと共に培養する事を行った。その結果、特にTh2系のサイトカインで培養した骨髄細胞をブレオマイシン (BLM) 肺障害モデルマウスに投与した所、線維化の改善効果を有する事が確認された。これらの培養細胞のcharacterization を行った所、M2様のマクロファージである事が確認された。 (2)本年度は脾臓細胞が肺線維化病態に及ぼす効果の検討を開始した。C57BL/6マウスの脾臓細胞を採取、これらの細胞をBLMにて肺線維化を誘発したマウスに投与した所、線維化の有意な抑制が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
勤務地の異動などがあり、これらによりやや当初スケジュールより実験が遅れています。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き自家骨髄細胞と脾臓細胞の肺線維化病態における臨床応用を確立するための前臨床のマウスを用いたin vivoでの検討を行って行く。 (1)本年度は当初の予定通り、GFPマウスを用いた検討を行う。GFPマウスの骨髄細胞を採取し、前年度に得られた知見をもとに骨髄細胞を培養。同細胞でもBLM 肺障害モデルマウスの線維化の改善効果を確認し、またrepopulationの状況を免疫染色などを用いて観察、同時にGFP陽性細胞が発現していると考えられるmatrix metalloproteinase などを二重染色で確認して行く。 (2)昨年度までの検討から、肺線維化病態の改善に対して脾臓細胞が線維化の改善効果を有する事が確認された。本年度は脾臓のどの細胞による作用であるかを確認・検討して行く。
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Causes of Carryover |
購入予定の試薬を購入せずに研究が可能であったために次年度使用額が生じました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き本年度の研究に必要な試薬類などの購入に充てて行きます。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] XPLN Negatively Regulates SPARC Expression by Targeting mTORC2 in Human Lung Fibroblasts2016
Author(s)
Koichiro Kamio, Arata Azuma, Jiro Usuki, Kuniko Matsuda, Minoru Inomata, Nobuhiko Nishijima, Shioto Itakura, Nariaki Kokuho, Hiroki Hayashi, Tomoyoshi Yamaguchi, Kazue Fujita, Yoshinobu Saito, Shinji Abe, Kaoru Kubota, Akihiko Gemma
Organizer
American Thoracic Society
Place of Presentation
米国サンフランシスコ
Year and Date
2016-05-14 – 2016-05-17
Int'l Joint Research