2014 Fiscal Year Research-status Report
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26461212
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
前嶋 明人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70431707)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 尿細管再生 / 腎幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、Doxycycline誘導Histone 2B-GFPマウスを用いて、GFP標識腎幹細胞を同定・分離・培養し、「腎幹細胞の増殖・分化・老化メカニズム」を明らかにする。具体的には、細胞分裂の非常に遅い腎幹細胞をGFP標識し、腎尿細管再生におけるGFP標識腎幹細胞の増殖・分化様式、加齢に伴う腎幹細胞の数と局在の変化を調べて老化との関連を探索する。さらにGFP標識腎幹細胞の分離・培養法を確立し、活性化因子や特異的マーカーを探索する。これにより、腎幹細胞の自己複製機構、細胞周期、老化との関わりを明らかにし、腎再生医療の進歩に必要な本質的知見を得ることを目指している。 平成26年度は、Doxycycline誘導Histone 2B-GFPマウス(Foudi et al. Nat Biotech, 2009)をJackson研究所より購入し、解析用に繁殖した。このマウスは、Doxycycline(DOX)処理により、Histone 2Bを発現している細胞(細胞分裂している細胞)がGFP標識されるため、DOXによるOn (Pulse)とOff(Chase)を行うことにより、細胞分裂の非常に遅い腎幹細胞をGFP標識することが可能となる。本研究では、実際にDOX投与によりGFP標識腎幹細胞を検出できることを確認した。また、Doxycyclineの容量、Pulse期間、Chase期間を検討したところ、DOX1週間投与により近位尿細管のほとんどがGFP標識されることを確認した。BrdU標識による腎幹細胞の検出方法をこのマウスを用いて代用できることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に失敗もなく、研究計画の予定通り、実験が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は「腎尿細管再生におけるGFP標識腎幹細胞の増殖・分化様式」「GFP標識腎幹細胞の分離・培養法の確立と活性化因子や特異的マーカーの探索」「GFP標識腎幹細胞と老化の関連」を解析する。
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[Journal Article] Follistatin, an activin antagonist, ameliorates renal interstitial fibrosis in a rat model of unilateral ureteral obstruction.2014
Author(s)
Maeshima A, Mishima K, Yamashita S, Nakasatomi M, Miya M, Sakurai N, Sakairi T, Ikeuchi H, Hiromura K, Hasegawa Y, Kojima I, Nojima Y.
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Journal Title
Biomed Res Int
Volume: 2014
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed / Open Access