2017 Fiscal Year Annual Research Report
Does the reverse transcriptase inhibitor, Efavirenz, have a therapeutic effect for crescentic nephritis?
Project/Area Number |
26461238
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 芳男 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (50359577)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 半月体形成性腎炎 / レトロトランスポゾン |
Outline of Annual Research Achievements |
①hL1-EGFPトランスジェニックマウス(hL1-EGFP Tgマウス)における半月体形成性腎炎モデル(BSA腎炎)の誘導 ヒトLine-1レトロトランスポゾンを強制発現するhL1-EGFP Tgマウス(系統#4, 69)に対し、BSA腎炎をプロトコルに従い誘導した。#4系統マウスでは、25頭のうちプロトコルを完遂したものが10頭(40%)であった。各マウスの腎組織で、任意に選んだ50腎小体中の半月体形成がみられるものを計測し、その割合(半月体形成率)を求めたところ、#4系統Tgマウスでは、0~76%(平均20.6%)とばらつきがみとめられた。同腹のTg(-)マウス(n=8)では生残したマウスは2頭(25%)で半月体形成率は、それぞれ4%、76%であった。#67系統Tgマウス(n=5)では、生残数が2頭、半月体形成率は、80%、12%であり、同腹Tg(-)マウス(n=2)は腎炎プロトコルが完遂できなかった。 ②腎機能の推移 BSA腎炎は抗BSA抗体産生期と免疫複合体産生期の2期に分かれる。腎機能の指標として、BSA腎炎プロトコル開始前、抗BSA抗体産生期直後、プロトコル終了時の血中シスタチンCを測定した。Tg(+), Tg(-)いずれのマウスにおいても、プロトコル開始前 0.4~0.5μg/mL、抗BSA抗体産生期直後0.3~0.5μg/mLであったが、プロトコル終了時は、半月体形成率との相関がみられた。半月体形成率が50%以上の個体では、すべて1.2μg/mL以上の値を示した ③レトロトランスポジションの有無 本Tgマウスは、レトロトランスポジションが生じると、EGFPが発現し、部位が可視化可能である。半月体形成腎、非形成腎の凍結切片を抗EGFPモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法で観察したが、明らかな染色部位はみられなかった。現在、核酸レベルでの解析を行っている。
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Research Products
(9 results)