2016 Fiscal Year Research-status Report
腹膜透析における腹膜中皮細胞動態からみた腹膜硬化進展機序の解明
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26461252
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
喜多村 真治 岡山大学, 大学病院, 講師 (70467752)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 腹膜再生 / 腹膜透析 / 腹膜中皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、腹膜中皮細胞を用いた腹膜劣化機能の解明、並びに腹膜機能の評価法の開発である。 本研究は、主に腹膜透析排液から抽出した細胞の動態、機能などを評価することにより、腹膜機能の評価を行うことである。腹膜中皮細胞を培養し、その機能を見ることである。腹膜中皮細胞から形態により選別した敷石状腹膜中皮細胞群は、HGF含め再生に関与するといわれる因子の分泌が確認され、反対に線維芽細胞様腹膜中皮細胞群は、滲出などに関与するVEGFや腹膜線維化に関与留守FSP-1などの因子が確認された。 また、分泌因子による腹膜中皮細胞の腹膜劣化への影響は、敷石状細胞からの分泌因子はHGFなどを多く含み、腹膜劣化を防止することが示唆された。次年度はさらに細胞の機能を検討し、腹膜機能劣化解明を行いたい
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
細胞の形態的選別や機能については検討が行われたが、表面マーカーなどの詳細な検討がまだであり、そのあたりの検討を行いたい。またIn Vivo的な検討も行う予定である
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は延長申請を行い、遅延している腹膜中皮細胞の障害時の形質変化、並びに動態の詳細な検討を行う。移植実験も行い、In Vitro,In Vovoでの動態の相関性についても検討を行う。これらの検討により、腹膜障害時の腹膜劣化において、障害における詳細な細胞動態から見た解析を行い、腹膜機能重症化防止に向けた新たな知見の創出を行う。
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Causes of Carryover |
応募研究において腹膜中皮細胞の機能検討を行っているが、細胞培養において感染がおき、細胞調整に支障がおき、細胞の形質解析や細胞調整が難航していたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
感染は落ち着き、現在は細胞調整を行っており、次年度はIn Vitroにおいて、腹膜障害の条件での腹膜中皮細胞の動態や機能変化の検討を行う。また、In Vivo解析においても移植実験を行い、腹膜機能の動態解析を行う予定である。
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Research Products
(2 results)