2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26461255
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鳥巣 久美子 九州大学, 大学病院, その他 (20448434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 俊輔 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (10419608)
長谷川 祥子 九州大学, 大学病院, その他 (10626089)
鶴屋 和彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20372740)
升谷 耕介 九州大学, 大学病院, 助教 (30419593)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オートファジー / 血管石灰化 / Carciprotein particle |
Outline of Annual Research Achievements |
高リン濃度の培地、もしくは高リン、高カルシウム培地から作成したCarciprotein particle(CPP)を精製して、培地に添加し、ヒト血管平滑筋細胞の石灰化を調べている。CPPでは高率に短時間で平滑筋細胞が石灰化することを確認し、オートファジーの抑制で石灰化が抑制されることを見出した。しかし、その背景にはオートファジーを抑制すると、CPPによる平滑筋細胞死が亢進するため、CPPを添加したときの石灰化がオートファジー抑制平滑筋細胞では減少しているように観察されることがわかった。 またCPPによるインフラマソームの活性化が示唆されているが、そこにオートファジーが関与するかはわかっていない。まずはマクロファージ培養細胞を用いて、CPPによってインフラマソームが活性化し、IL-1betaの分泌が起きることを確認した。次にオートファジーを抑制したマクロファージからのIL-1betaの分泌が低下するデータを得たので、現在再現性を確認している。マクロファージで確認された現象を血管平滑筋細胞でも観察されるかを確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血管平滑筋細胞の石灰化とオートファジーの関係が証明された後に、SM22alpha-Cre/Atg7 flox KOマウスを用いて、石灰化モデルを作り、解析する予定であるが、vitroの確固たるデータが得られないため、マウスの実験に取り組めていない。マウスを使用する動物実験申請やマウス施設の準備はできている。
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Strategy for Future Research Activity |
平滑筋細胞に限らず、そのほかの血管構成細胞(内皮細胞、線維芽細胞)を用いて、血管石灰化のプロセスとオートファジーのかかわりを明らかにしたい。vitroでは平滑筋細胞の実験が効率的に進んでいないので、マクロファージや血管内皮細胞に変えて、CPPによる細胞の石灰化や炎症反応、細胞死におけるオートファジーの役割を明らかにしたい。そしてマウスを用いたvivoの実験でも確認をしたい。SM22alpha-Cre以外でも、必要に応じてコンディショナルノックアウトマウスを作成するためのCreマウスを購入する予定である。
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Research Products
(1 results)