2017 Fiscal Year Annual Research Report
THE MECHANISM OF SALT SENSITIVE HYPERTENSION IN INTERMITTENT HYPOXIA
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26461262
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小山 彩世子 (オグラサヨコ) 日本大学, 医学部, 助教 (30618202)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 間欠的低酸素 / 高血圧 / ENaC / Dopamine |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はマウスでの検討をするため、マウス用の間欠的低酸素装置の開発と解析に重点を置いた。マウスはラットと大きさが異なるため、窒素フローの強さや酸素濃度をラットと同じ条件で行うと生存率が下がってしまったため、チャンバーを分割する事やフローの強さおよび酸素濃度(10%)に上げるなどの工夫を行った。またラットでは90秒サイクルで低酸素(4-5%)と正常酸素(20%)を入れ替えていたが、呼吸数の違いなどを考慮し、マウスでは30秒で低酸素(4%)と正常酸素を入れ替えるサイクルとした。
次に腎臓でのNCCの発現をウェスタンブロット法(膜タンパク)で確認したところ、ラットと同様に間欠的低酸素によって膜タンパクのNCCの発現が増加する事がわかった。この変化は食塩負荷後にも継続して見られ、NCCの活性化が食塩負荷後でも持続していることが示唆された。さらに食塩感受性の原因となる腎臓でのNaCl輸送体として集合管に多く発現するENaC (Epithelial Sodium Channel)がある。2週間の間欠的低酸素によってENaCの発現が変化しているかどうかをウェスタンブロット法(膜タンパク)で確認した。ENaCの発現は間欠的低酸素と正常モデルでは差がなく、今までの結果でもENaC blockerである (Amirolide)には反応が正常モデルと同程度であったことから合致しているものと考えられた。
最後に交感神経の活性化を検討するため、尿サンプルを採取しカテコラミン(Dopamine, Norepinephrine, DOPA および代謝産物 3,4-dihydroxyphenylglycol (DHPG)をHPLCで測定した。食塩負荷によりそれぞれの産生は増加しているものの、間欠的低酸素のよる明らかな違いは認められなかった。個体差も大きく、測定数を増やし検討する必要がある。
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Research Products
(8 results)