2016 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of axonal degeneration caused by demyelination in B7-2 KO NOD mouse
Project/Area Number |
26461292
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
川頭 祐一 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40569779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 正博 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (40437041)
小池 春樹 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80378174)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | CIDP / モデルマウス / B7-2ノックアウトマウス / non-obesity diabetes / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫介在性ニューロパチーの病態には、液性免疫と細胞性免疫の相互的な関与が推定されている。動物モデルの作成は、病態のみならず治療法開発に不可欠であり、疾患の病態を理解するための有用なツールである。CIDPをはじめとする慢性経過の免疫性ニューロパチーの動物モデルとして、B7-2ノックアウト NODマウスが有用であるとされ、自然発症、炎症細胞の病変部出現、T細胞のみならずB細胞やマクロファージの活性化等、広範な免疫応答を反映する特徴が示されている。しかしながら、これらの経時的な末梢神経病変部の病理変化はほとんど報告されていない。 本マウスにおける病変部の継時的な病理変化については、生後20週齢頃より進行性の後肢優位の運動障害をきたし、軽度の炎症細胞浸潤が散見され、25週齢くらいをピークとして高度の炎症細胞浸潤と付随する活動性の脱髄所見を呈した。30週齢以降には細胞浸潤が減退するものの二次性の軸索変性から線維脱落が顕在化した。その後は後肢中心に高度の筋萎縮から完全麻痺の状態に陥るものの、前肢による移動や捕食は可能な状態で推移した。それぞれの病期におけるエフェクターの変化は報告されていないが、CD4やCD8陽性のT細胞やNK細胞が長期にわたり出現するとともに、CD68陽性マクロファージは病理像を反映して25週齢をピークに浸潤の程度は変動を示した。脱髄から軸索変性に至る機序についても動物モデル所以の利点であるサンプル取得が容易であることなどから、今後も有用性が期待される。
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