2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト神経可塑性への神経治療薬の影響:神経変性疾患の新しい視点の病態生理解明の基盤
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26461308
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
花島 律子 北里大学, 医学部, 講師 (80396738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 安生 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20343139)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経可塑性 / 神経生理 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトで非侵襲的に運動野の神経可塑性を検査する方法として、我々が開発した4連発磁気刺激法という安定して長期効果を誘導できる反復磁気刺激法を用いて検討を行った。 まず、健常人において大脳皮質の可塑性機能に与える種々の神経治療薬の影響を解明するために、反復磁気刺激後に誘導される神経可塑性効果に及ぼす抗パーキンソン病薬の影響を、健常人において二重盲検プラセボ比較試験で検討した。 抗パーキンソン病薬の一つあり、作用機序がまだ確定していない部分の多いゾニサミドにより、もともと長期増強変化の誘導が弱い場合には、有意な長期増強変化の増大が起きることがわかり、論文として投稿して発表した。レボドパと同様の可塑性への作用を有することが示唆された。現在パーキンソン病において検討をはじめたところである。 また、反復磁気刺激後に誘導される神経可塑性効果は個人差が大きいとしられるようになっているため、我々の方法での個人差を検討した。年齢での効果を分析して論文に投稿したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
装置の修理が必要となり、実験の遂行は予定より遅れたが、今後の研究の基盤となるための研究は進行しており、これまでの成果の発表も行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
健常者による反復磁気刺激による可塑性変化の特徴およびドーパミン作動薬による可塑性変化の知見を踏まえて、さらにパーキンソン病における神経可塑性変化の検討を進めていく。 また、パーキンソン病以外の神経変性疾患患者においても可塑性変化の把握を試みる。可塑性変化の特徴と臨床症状の対応を分析していく。
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Causes of Carryover |
謝金が申請時と比べて支出されなかった。検査機器の不具合で機器の修理などに再セットアップに時間がかかり予定よりも検査実数がすくなかったため、予定よりも謝金として使用しなかった。また、国際学会参加が予定よりも本年は少なくおこなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年使用しなかった分は来年度に検査の件数をふやし、国際学会で発表をおこない使用する。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Somatosensory-evoked potential modulation by quadripulse transcranial magnetic stimulation in patients with benign myoclonus epilepsy.2016
Author(s)
Nakatani-Enomoto S, Hanajima R, Hamada M, Terao Y, Matsumoto H, Shirota Y, Ohminami S, Okabe S, Hirose M, Nakamura K, Furubayashi T, Groiss SJ, Kobayashi S, Mochizuki H, Enomoto H, Ugawa Y.
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Journal Title
Clin Neurophysiol
Volume: 127(2)
Pages: 1560-7
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Modulation of error-sensitivity during a prism adaptation task in people with cerebellar degeneration.2015
Author(s)
Hanajima R, Shadmehr R, Ohminami S, Tsutsumi R, Shirota Y, Shimizu T, Tanaka N, Terao Y, Tsuji S, Ugawa Y, Uchimura M, Inoue M, Kitazawa S.
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Journal Title
J Neurophysiol
Volume: 114(4)
Pages: 2460-71
DOI
Peer Reviewed
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