2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the physiological function of Slc22a18, a candidate identified by a genetic analysis on animal models for visceral fat accumulation
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26461357
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
後藤田 貴也 杏林大学, 医学部, 教授 (60322062)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪蓄積 / トランスポーター / ビリルビン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Slc22a18による脂肪蓄積制御機構の解明とその機能調節物質の同定を目的とするが、平成28年度は主にSlc22a18の内因性基質の探索を行った。具体的には、Slc22a18の機能的指標を手掛りとして基質の探索を行った。①これまでのわれわれの検討により、Slc22a18の強発現は組織・細胞にTG(トリグリセリド)の蓄積をもたらすことが示唆されている。TGのリソースであるグルコース及び脂肪酸がSlc22a18の直接の基質となるか否かを調べるため、培養細胞を用いてそれぞれ[3H] 2-deoxy-glucose及び[3H] oleic acidの取り込みを検討したが、Slc22a18発現量とこれらの細胞内への取り込みとの間に関連は認められなかった。②Slc22a18欠損マウスでは血中ビリルビンのクリアランスの有意な低下が認められたことから、in vitroにおけるビリルビン取り込みのアッセイ系の樹立を目指した。放射性ラベルしたビリルビンの作製は著しく煩雑であることから、我々はビリルビンとの特異的な結合によって蛍光を発するウナギ由来のタンパクUnaGに着目した。肝臓由来のH2.35細胞にUnaGを発現させ、培地にビリルビンを加えたところ、濃度依存的な同細胞の蛍光強度の増加が観察された。そこで同細胞にUnaGを発現させ、さらにtetracycline誘導性のSlc22a18組換えアデノウィルスを感染させたところ、doxycyclineによるSlc22a18の強発現下では、蛍光強度の増加が観察された。以上のことから、動物モデルに加えて培養細胞においてもビリルビンがSlc22a18の有望な内因性基質であることが確認された。
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[Journal Article] KLF15 Enables Rapid Switching between Lipogenesis and Gluconeogenesis during Fasting.2016
Author(s)
Takeuchi Y, Yahagi N, Aita Y, Murayama Y, Sawada Y, Piao X, Toya N, Oya Y, Shikama A, Takarada A, Masuda Y, Nishi M, Kubota M, Izumida Y, Yamamoto T, Sekiya M, Matsuzaka T, Nakagawa Y, Urayama O, Kawakami Y, Iizuka Y, Gotoda T, Itaka K, Kataoka K, Nagai R, Kadowaki T, Yamada N, Lu Y, Jain MK, Shimano H.
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Journal Title
Cell Rep.
Volume: 16
Pages: 2373-2386
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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