2016 Fiscal Year Annual Research Report
The impact of ACAM/CLMP on the adipocytes differentiation and obesity through the primary ciliary machinery
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26461362
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
村上 和敏 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40620753)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪細胞 / メタボリックシンドローム / 肥満症 / 膜蛋白 / 接着分子 / アドヘレンスジャンクション / アクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
OLETFラットの内臓脂肪組織で発現が上昇する膜蛋白ACAMを同定した。aP2 promoterによるACAM Tgマウスは高脂肪高蔗糖食群で、体重、白色脂肪重量、血糖値の上昇抑制を認めた。加えて、上皮細胞の一次繊毛でのACAM発現を見出したことから、ACAMは一次繊毛機能を介して白色脂肪細胞の分化増殖や肥大化制御に関与していると推察し、この分子機構解明を目的とした。共焦点顕微鏡や走査型電子顕微鏡による検討では、予測に反して3T3-L1細胞とC57BL6マウス精巣周囲脂肪の一次繊毛にはACAM発現を確認できなかったが、3T3-L1細胞でのACAMの細胞内相互作用分子同定実験により、細胞骨格分子γ-actinを同定した。ACAMは上皮細胞ではTight junctionでの接着分子として機能しているが、脂肪細胞でも細胞接着に関わり、γ-actinとの相互作用により細胞骨格変化をきたすことで脂肪細胞肥大化を抑制するとの仮説を立て検討した。すなわち、WTとACAM Tgマウスの白色脂肪組織を用いてPhalloidinとACAMの2重染色を行ったところ、PhalloidinはACAM Tgマウスの白色脂肪細胞の膜表面でWTマウスより強く染色されACAMとの共染色を認めた。加えて、ACAM抗体とγ-actin抗体による免疫電子顕微鏡による検討で、ACAMとγ-actinは共にACAM Tg マウスの白色脂肪細胞間隙に強く発現しAdherens junctionを形成することが見いだされた。以上から、マウス白色脂肪組織においてACAMは接着分子として機能し、同部位での表層アクチン形成により脂肪細胞肥大化を抑制し、ACAM Tgマウスの高血糖改善や肥満抑制をもたらすと考えられた。現在、ACAM KO miceの作成に成功し、in vivoでのACAMの機能をさらに詳細に検討している。
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Remarks |
【平成27年度 学会発表】 ACAM を介した細胞接着と肥満の制御 和田 淳,村上 和敏,江口 潤,中司 敦子 日本糖尿病・肥満動物学会 大宮ソニックシティ 2016.3.12
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[Journal Article] The anti-obesity action of ACAM by modulating the dynamics of cell adhesion and actin polymerization in adipocytes.2016
Author(s)
Murakami K, Eguchi J, Hida K, Nakatsuka A, Katayama A, Sakurai M, Choshi H, Furutani M, Ogawa D, Takei K, Otsuka F, Wada J.
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Journal Title
Diabetes.
Volume: 65
Pages: 1255-67
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant