2016 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of AFF4, a member of the AF4 family of transcription factors, in FGF21 resistance
Project/Area Number |
26461365
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
小森 忠祐 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90433359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 吉博 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (60230108)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | AFF4 / 転写因子 / FGF21 / 糖・脂質代謝 / エネルギー代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
以前の研究により、絶食時の肝においてAFF4やFGF21の発現が増加することから、本研究ではこれまでFGF21によるAFF4の誘導性を検討してきたが、良好な結果が得られなかった。絶食時には一過性にGHの発現が増加し、肝におけるGH作用が増強されることが明らかになっている。そこで、本年度は、マウスにGHを投与し、AFF4の発現を検討した。0.25 μg/g体重のGHを腹腔内投与し、1時間後、及び2時間後の肝におけるAFF4の発現を検討したが、変化は認められなかった。また、マウスの肝より肝細胞を分離培養し、培養上清中に50 ng/mlの濃度のGHを添加して肝細胞を刺激し、1時間後、及び2時間後におけるAFF4の発現を検討したが、AFF4の増加は認められなかった。 昨年度までの研究成果により、AFF4へテロ欠損マウスは糖代謝異常と体温調節異常などを示すことが明らかとなった。そこで、本年度は野生型とAFF4へテロ欠損マウスにおけるエネルギー消費量について検討した。小動物総合モニタリングシステム(CLAMS)を用いてエネルギー消費量を測定したところ、AFF4へテロ欠損マウスにおいて総エネルギー消費量の増加が認められたが、体重あたりのエネルギー消費量に差は認められなかった。 本研究の初年度に、AFF4へテロ欠損マウスは絶食時の体温低下の減少を報告したが、これは絶食後48後の直腸温の測定によるものであったため、本年度は体内埋め込み式体温計測装置を用いて野生型とAFF4へテロ欠損マウスの体温を経時間的に測定した。絶食24時間後において、野生型でおこる体温低下がAFF4へテロ欠損マウスでは抑制されており、その抑制は絶食後48時間まで持続していた。また、ホームケージでの絶食時の行動量について検討したところ、昼夜間ともに野生型に比してAFF4へテロ欠損マウスの行動量の減少が認められた。
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Research Products
(1 results)