2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of antibody therapy targeting multiple myeloma-specific glyco-epitope
Project/Area Number |
26461404
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
保仙 直毅 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (10456923)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多発性骨髄巣 / CAR T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
新規多発性骨髄腫細胞特異的抗体である抗MMSC2抗体が骨髄腫細胞に発現するMMSC2には結合するが、正常血球上のMM SC2には結合しないメカニズムが小胞体ストレスに関連したものであることを明らかにした。さらに、新たにMMG49という抗体 を新規多発性骨髄腫細胞特異的抗体として同定した。MMG49抗体が骨髄腫細胞に発現するMMSC4には結合するが、正常血球上のMMSC4には結合しないメカニズムがタンパクの立体構造に関連するものであることを解明 した。さらに、MMG49抗体を元にして作 製したキメラ抗原受容体T細胞が、骨髄腫のxenograft modelにおいて著明な抗腫瘍効果があること、正常ヒト造血細胞は傷害しないことを証明した。MMG49.CARが認識するのと同じエピトープを認識するCARの中に、MMG49.CARと同様に骨髄腫特異性を持ち、かつより高い抗骨髄腫活性をT細胞に賦与できるものがある可能性がある。そこで、同じエピトープ部位に結合するモノクローナル抗体を網羅的に単離することを試みたが、3000クローン以上のハイブリドーマをスクリーニングしたにもかかわらず、そのような抗体を得ることはできなかった。このことは他者が同様のエピトープを認識する抗体を取得することは容易ではないことを示している。次に、MMG49CARのscFv部分のVH(重鎖)とVL(軽鎖)の順序を入れかえる、あるいはscFv部分とCD28の間に抗体の定常部由来の配列を挿入することによって標的細胞とCAR-T細胞との距離を変えることにより、抗腫瘍活性の上昇が得られるかを検討した。その結果、最も強い細胞傷害活性を得たので、それを開発に用いることとした。さらに、副作用発現時に細胞を消去するための安全装置として自殺遺伝子HSV-TKを組み込んだCAR発現ベクターを作製し、それが確かに機能することを確認した。今後臨床応用へ向けて進める。
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[Journal Article] Glycosylation Status of CD43 Protein Is Associated with Resistance of Leukemia Cells to CTL-Mediated Cytolysis.2016
Author(s)
Hasegawa, K., S. Tanaka, F. Fujiki, S. Morimoto, K. Nakano, H. Kinoshita, A. Okumura, Y. Fujioka, R. Urakawa, H. Nakajima, N. Tatsumi, J. Nakata, S. Takashima, S. Nishida, A. Tsuboi, Y. Oka, Y. Oji, E. Miyoshi, T. Hirata, A. Kumanogoh, H. Sugiyama, and N. Hosen.
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Journal Title
PloS one
Volume: 11
Pages: e0152326
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Identification of multiple myeloma-specific antigens as immunotherapeutic targets2016
Author(s)
Naoki Hosen1), Kana Hasegawa1), Yasutaka Aoyama5, Ichihara, Atsuko Mugitani, Takafumi Nakao6, Yamane, Manabe7, Akihiro Tsuboi2), Jun Nakata2), Sumiyuki Nishida3), Yoshihiro Oka4),Yusuke Oji1), Masayuki Hino8, Atsushi Kumanogoh3), Haruo Sugiyama4)
Organizer
日本血液学会総会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県、横浜市)
Year and Date
2016-10-14