2015 Fiscal Year Research-status Report
全身性強皮症の皮膚線維化におけるアペリンの役割・病態的意義
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26461459
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
横山 洋子 群馬大学, 医学部, 技術専門職員 (00241901)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アペリン / 線維化 / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
アペリンは脂肪細胞から産生されるアディポカインの一つであり、血管内皮細胞や線維芽細胞からも産生される。主に血管新生、心機能、脂肪細胞機能などを制御する分子として知られていたが、近年、線維化への関与も報告されている。強皮症の皮膚線維化におけるアペリンの役割を解明することを目的に検討した。強皮症由来線維芽細胞のアペリン発現量は正常由来線維芽細胞と比べて低下していた。次に、アペリンの線維化への影響をみるため、アペリンの発現を抑制する方法とアペリンを添加する2種類の方法によって検討した。その結果、アペリンは、TGF-β刺激による線維化亢進に対して抑制的に働いている可能性が示唆された。現在、ブレオマイシン誘発強皮症モデルマウスに対するアペリン投与の効果について検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたin vitroでの研究はほぼ終了しており、現在はさらに発展させてin vivoの研究に着手しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られた結果を元にして、アペリンによる皮膚線維化の制御や機序について更なる詳細な検討を行っていく。また、ブレオマイシン誘発強皮症モデルマウスに対するアペリン投与の効果についても検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
予定していた予算に基づき使用していたが、未使用の予算が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定している研究を遂行するための物品の購入に使用する。また人件費にも使用する。
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Research Products
(1 results)