2014 Fiscal Year Research-status Report
活性型・抑制型FcγRとSLAM遺伝子異常が自己免疫疾患モデルマウスに及ぼす影響
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26461474
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高崎 芳成 順天堂大学, 医学部, 教授 (80154772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 浩文 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50318474)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自己免疫疾患 / モデルマウス / Fcレセプター / 全身性エリテマトーデス / 関節リウマチ / Slam遺伝子 / Yaa遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
FcγRIIB 欠損マウスは、SLAM ファミリー遺伝子異常が加わることにより(FcγRIIB-/-slam) 、自己免疫疾患の病態を自然発症する。我々は関節リウマチ(RA) 発症FcγRIIB-/-slam マウス、全身性エリテマトーデス(SLE)発症 FcγRIIB-/-slam.Yaa マウスにおいて、活性型共通γ 鎖を欠損(γ-/-)するFcγRIIB-/-slam.γ-/-マウス、FcγRIIB-/-slam.Yaa.γ-/-マウスを作製し、RA とSLE の病態における活性型(共通γ鎖)と抑制型(FcγRIIB)のFcγR の役割を調べ、自己免疫疾患の病態解明と新規治療ターゲットを同定することを目的とした。まずは、C57BL/6(B6)を遺伝的背景として、RAの病態を自然発症するFcγRIIB-/-slamマウスを用いてB6.FcR共通γ鎖欠損(γ-/-)マウスと交配させた。FcγRIIB、slam、共通γ鎖のそれぞれについて、ホモで欠損しているもの(-/-)とヘテロで欠損するもの(+/-)に分け交配を繰り返すことで、FcγRIIB-/-slam.γ-/-マウスを作製した。さらにこれらのマウスにYaa遺伝子を導入するための交配を行い、FcγRIIB-/-slam.Yaa.γ-/-マウスを作製していく。徐々にマウスの数を増やしつつあり、今後これらのマウスを用いて解析評価を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
活性型と抑制型のFcレセプター、slam遺伝子という自己免疫疾患の発症に重要な3つの遺伝子を欠損させるマウスの解析をするにあたり、マウスの管理・維持が重要かつ不可欠であるため。
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Strategy for Future Research Activity |
目的とするマウスが作製できたことは、大きな進歩である。これらのマウスを今後詳細に解析していく。
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Causes of Carryover |
主にマウスの管理、維持のための費用と、遺伝子欠損の有無を確認するための実験費用が中心であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は、目的としたマウスを用いて解析を進める。
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